映画「パラサイト 半地下の家族」

カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞しアカデミー賞にもノミネートさている、現在公開中の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(原題기생충)を観ました。
監督は「殺人の追憶」「グエムル(괴물)」などのポン・ジュノ、主演は「弁護人」「タクシードライバー」などで知られる韓国の国民的俳優ソン・ガンホ。
カンヌ映画祭受賞作品の上、❝ネタバレ厳禁❞という触れ込みもあって公開前からネットで話題でした。

ということでネタはバラしません。でも、すごい映画でした。何がすごいかって?
作品が面白い。でも楽しい映画でも痛快な映画でもありません。もちろん涙も謎解きもない。だから、女性、特に中年のオバサンたちにはあまり人気がないようです。
観終わったあとで、なんか心にずっしり残るんです。何がって聞かれてもよく分からない。それがこの作品のすごさでしょうか。
あと、展開がすごい。クライマックスでは思わず「え?」「こう来たか!」と口走りたいほど意表を突かれました。

それに主役のソン・ガンホがすばらしい。今回も完璧に役をこなしています。いつもの自然体で。
今回の演技では、カンヌ映画祭で主演男優賞に選ばれなかったことが不思議でならないとまで評価されました。

そして一番すごいのは、やはり奇才ポン・ジュノ監督。
❝お金持ちと貧乏人の見えない境界線❞をくっきりと見せてくれる。そして悪気はないけど生きるために罪を重ねる普通の人々の悲哀をテンポよく描いてくれました。カメラアングルもすばらしい。

最後に忘れてならないのは❝匂い❞。金持ちの匂い、貧乏人の匂い、柔軟剤の匂い、シャンプーの匂い、生活臭、加齢臭…
改めて匂いについて考えさせられました。
これは観た人にしか分からないかな。
すみません。内容には全く触れませんでした。何せ❝ネタバレ厳禁❞なので…

現在も韓国では映画のような半地下の賃貸部屋が存在し、練炭を使って生活する極貧者がいるそうです。ソウルの表街からは想像もつきませんが。
日本や韓国…いや世界中で経済の成長と共に貧富の格差は増すばかりの現実を考える時、この❝あり得ない話❞が❝どこかにありそうな話❞に思えるのは私だけでしょうか。

6 COMMENTS

韓国映画好き

先日パラサイトを観ました。
韓国ドラマで貧乏人の家は옥탑방のイメージでしたが今回、半地下の認識に変わりました。
半分が地下に隠れている窓を通じて、室内に太陽の光が入ってくる時間は極端に少ない。そのため、室内はいつも湿っていて、カビ臭さが鼻につく。まさに半地下部屋の臭いこそが、パラサイトでいう、貧しさの臭いなんですね。
今回、パラサイトは120個の賞を取り、世界中から注目されているので是非、皆んなもご覧なってください。
感想としては格差社会のテーマを面白く描いていて、俳優さん達の演技も素晴らしかったのと、映画の為にわざわざ豪邸と地下を設計したそうで、豪邸と地下の暮らしがまた、面白かった。
クライマックスは???
監督さんも沢山の賞を頂いていて、名俳優、ソンガンホさんですから!
これから、世界中が格差社会になって行く過程でこの映画は刺激よりも、面白さが優先したかな〜。

地下ネズミ

観ました、映画。面白かったのは住んでいる半地下のアパートのトイレが高い位置に設置されていたこと。理解するのに何分かかかりましたが、半地下(道路の下)で暮らしているので当然ながら下水道や浄化槽はほぼ同じ高さだから、汚物の逆流を防ぐために、高い場所に設置しなければならないんですね(笑)。でも調べてみたら当時の大統領である朴正煕が、再度戦争になった時のために備えるべく1970年に建築法を改正し、「今後家を建てる際は、防空壕の役割を果たす地下施設を作るように」と義務付けた。これが、半地下住宅の起源となっているとのこと。これも南北分断の象徴なのですね。

アッパレ❣

映画の祭典、第92回アカデミー賞の受賞式で作品賞の他にも監督賞、国際映画賞、脚本賞を受賞したね。韓国映画が作品賞を受賞するのは史上初。アジア映画としても初めて快挙です。ポン監督やりましたね~。時代を感じます(^^♪

おめでとう

投稿者はこの時からアカデミー賞で受賞することを予言してたのか??まっ、そんなこたぁ〜無いか笑笑

韓国映画大好き

日本時間2月10日アカデミー賞受賞が気になっていた私。ドキドキ

去年にはカンヌ国際映画祭最高賞のパルムドールを受賞した。同じ映画がパルムドールとアカデミー賞作品賞の双方を取ったのは、1955年公開の(マーティ)以来。

脚本家でもある봉준호監督、パラサイトのシナリオはなんと3ヶ月で完成させたのも素晴らしい。
대박👏👏👏👏👏

何年前、アカデミー賞受賞に対して黒人差別が問題になった以来、流れが変わり、このタイミングがよかったかも!

SF映画オタク

「パラサイト~」たった今見終った(私の)感想です。
途中までは、大方予想通りの展開で面白おかしく描かれておりましたが、(へそ曲がりな私は)このままじゃ終わらないでしょう?と思っていたら(案の定)、次第に先の読めない方向へ。。。(えっ?この先どうなるの!)と。。。ラストは、以外にも(へー)こういう落とし方するんだ~。と関心しましたね。笑いあり、スリル有り、恐怖?、悲しみ有り。(ウーン)”格差社会”という共通テーマを題材としながらも(普遍的な)人間の喜怒哀楽を織り交ぜながら、(意表を突く展開に)見るモノを引きつけて飽きさせない見事な演出でした。見応えまりましたね。あ~面白かった。

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