春のうららかさを感じよう

鋸山ハイキング

2018年6月某日。足慣らしのため千葉県房総半島の「鋸(のこぎり)山」に行きました。

房州石の産地として知られるこの山は、石を切り出した岩肌が鋸の歯のように尖っていることからその名がつきました。子供の頃、おぼろげながら来た記憶はあるんだけど、日帰り登山で鋸山を登るのは初めての経験です。

急こう配の登山道をのぼって行くと岩が垂直に切り出されています。明治以降に盛んに切り出された鋸山の房州石は、横浜の港の見える丘公園や早稲田大学の基礎工事にも使われたそうです。一時はこのエリアの人口の80%が石材産業に関わっていたそうです。

1,553体の石仏が並ぶ「千五百羅漢(らかん)道」を散策しつつ、大仏広場を目指します。江戸中期の名工・大野甚五郎とその門弟たちが約20年かけて掘り上げた道沿いの石仏は、表情も顔も千差万別。自分にそっくりの石仏に必ず出会えると言われています。

足元に気を取られながら歩き、ふと見上げると…まるで門のように開いた石壁と、その向こうに広場が見えてきました。さらに進むと、中東の遺跡を思わせる巨大な観音像「百尺観音」が出現!百尺=約30.3m、かなりの高身長です。

そして山頂に到着。展望台からは360度の大パノラマ、晴れていれば富士山やスカイツリーも見えます。

鋸山の山腹は1300年前に開かれた「鋸山 日本寺」の境内です。お目当ての「地獄のぞき」も、日本寺の境内にあります。

断崖が垂直に切り立つ「地獄のぞき」は房総半島を一望できる絶景ポイントで有名です。

鋸山を抜けて日本寺を散策してJR保田駅までの登山。帰りは海鮮バーベキューでお腹を満たしての帰宅となりました。