春のうららかさを感じよう

奥穂高岳を登る

記憶に残っている登山は記録をつけるようにしています。もう奥穂高岳は何度も登っていますが、この参考タイム通りには登れなくなりました。これは13年前に奥穂高岳に登った男3人の登山記録です。

早朝の上高地

深夜車で松本ICを抜け沢渡へ。沢渡まで来るとタクシーの運転手が「女性1人の登山客が上高地に入るから同乗してください」と手際よくまとめてくれ、1人1000円で上高地まであい乗り。予定より30分早く到着です。

河童橋から穂高連峰を眺め、体をほぐしながらのゆっくり出発です。岳沢の分岐から徐々に高度を稼いでいきます。しばらく歩くと樹林帯から抜け、奥穂高岳から西穂高岳までの稜線が左に見えてきます。

仮営業中の岳沢ヒュッテ

岳沢ヒュッテに到着。13年前は雪崩のため宿泊営業ができず、飲物と簡単な食事のみとなっていました。

岳沢ヒュッテから上高地。遠くに乗鞍岳

岳沢ヒュッテで朝食休憩。休憩後重太郎新道から急登が始まります。

カモシカ立場から西穂高岳

どんどんと登るにつれ高度計の表示が加算される。夏の暑い時期この急登は結構こたえます。早くも連れはダウン気味。カモシカ立場にてしばし休憩。ペースを落としながらひたすら高度を稼ぎます。

急登が続きます
紀美子平・後方は前穂高岳

高度2500mを過ぎたあたりから最後の急登。紀美子平の分岐に到着。前穂高岳に登頂したい気持ちが有りましたが、メンバーの体調を気遣い断念です。その分、奥穂高岳頂上での昼食と休憩の時間をたっぷり取ることで了解を取りいざ出発。

紀美子平から吊尾根

早くも上空では不穏な雲がかかってくるので天候が崩れないうちに奥穂高岳に向かって出発です。奥穂高岳までの吊尾根は、稜線から少し下がった斜面につけられた登山道を歩いて行きます。

吊尾根から前穂岳方面

思ったよりも起伏が多くあり、疲労がたまってきた体にはこたえます。

喜美子平分岐から上高地

それにしてもこの尾根から岳沢、上高地方向と涸沢方向の両方向を見下ろすというのは実に爽快な気分です。13時25分に奥穂高岳山頂に到着です。

吊尾根

 山頂には何人かの登山客しかいませんでしたがあいにくのガスです。山頂で昼食。ゆっくり時間をとり、疲れた体を休めながらひたすら天気が晴れるのを待ちます。

奥穂高から吊尾根
ジャンダルム

ジャンダルムが真正面に見えてきます。冷たい突風により周囲の気温は冷え込み、視界もきかなくなってきたので穂高岳山荘へ。

予定通り到着。やはり夏山シーズンで大勢の登山客がいました。ビールと焼酎で無事を乾杯。あすの登山のため20時の睡眠となりました。

朝起きると青空が広がっていました。北穂高岳登山はあきらめ日の出の写真を収め朝食後山荘を出発。

日の出・八ヶ岳が見える
穂高岳山荘から涸沢

有名なザイデングラートをひたすら下ります。途中鉄ハシゴや鎖場が連続で出てきますが、昨日で慣れたのか一歩一歩慎重に歩を進めて行きます。

ザイデングラートから涸沢槍
涸沢からザイデングラード

途中猿の親子の群れと遭遇しながら、2000m以上の高度まで食べ物のため上ってくるお猿さんたちの生命力に感服しながら、人間も負けじと歩を進めます。涸沢小屋到着。ここまで来たらあとは下るだけです。

涸沢のテント村

連れは早くもダウンぎみですが「疲れた体に嘉門次小屋での岩魚の塩焼きとビールは最高ですよ~」との甘い囁きにほだされて、上高地までの長い下りを下山します。

涸沢から前穂高方面
屏風岩
本谷橋

途中の本谷橋付近の清流でしばしの休憩。

嘉門次小屋
上高地は観光客でいっぱい

徳沢、明神を抜け上高地到着となりました。到着後はバスにて沢渡へ。車にて白骨温泉へ、ゆっくり旅の疲れを癒しての帰宅となりました。

期日 2007年8月8日(水)行程 自宅2:00発→松本IC4:00→沢渡5:10着→5:40上高地5:50発→岳沢分岐6:05→7:55岳沢ヒュッテ(朝食)7:55発→カモシカ立場9:25→11:15紀美子平11:30発→13:25奥穂高岳山頂(標高3190m昼食)15:05発→穂高岳山荘15:35着
8月9日(木)行程 4:30起床5:20朝食→穂高岳山荘6:15出発→7:50涸沢小屋→本谷橋9:15→横尾10:30→徳沢11:15→明神12:10→嘉門次小屋(昼食)12:50→上高地14:00着→14:20発→沢渡駐車場14:50→白骨温泉16:00発→松本IC17:00→自宅22:00着

2 COMMENTS

こうもり雪渓

奥穂高とは懐かしい。それに岳沢から登ったとは凄い。22歳の10月5日に上高地から槍ヶ岳、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、ジャンダルム、西穂高岳、上高地とツェルト(簡易テント)担いでの山行に出かけました。しかし、槍沢に張ったツェルトから朝出てみると一面銀世界。10月初旬に初雪が降ってしまった。取りあえず肩まで行って槍ヶ岳を登ろうとしたけれど岩の上の雪が氷結していて滑落するので断念して槍沢を降りて涸沢まで登り直した。そこからザイテングラード-奥穂-前穂ー岳沢-上高地の安全なルートを辿ったけれど、岳沢の長い長い下りに懲りてこのルートは登らないぞと心に決めました(笑)。この時、帰りの上高地で観光に来ていた大阪朝高卒の女性二人にカメラのシャッターをお願いされたんだっけ。1年前には確か上高地さんが上高地でアルバイトしていたんだよね。高2の冬山も沢渡から歩きで上高地入りしました。上高地には色々思い出がある。ちなみに上から17枚目の涸沢雪渓の上の左側の雪の無いこうもり形が ”こうもり雪渓” でこの横の雪渓の下の方で上高地さんが夏スキーをやったそうです(^^)。

上高地

こうもり雪渓と言うのですね🗻
そう、その辺でスキーしました。リフト無いから担いでね⛷️爽快だったな~👍
前穂、奥穂、ジャンダルム、涸沢、上高地。その名を聞くだけで心拍数上がります⤴️山は良いな~⤴️😊

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