母親である私の切実な願い

わが家には、〇〇歳になる息子がいます。息子は生まれつき知的障害のある自閉症です。数年前から地域の生活実習所に通いながら、普段は地域のグループホームで暮らしていますが、週末には帰宅します。親としてはスモールステップではありますが、週末に会うたびに成長している息子の姿を見るのが楽しみです。

通所施設とグループホームとで連絡帳を共有して下さっているので、それを読むと安心できます。土曜日は２０年近くも介助してくださってるガイドヘルパーさんと外出し、日曜日は私と二人で出かけます。体力隆々な息子はたくさんウォーキングをすることで気分を発散し、落ち着くことができます。

毎週日曜日には近くの公園に二人で散歩をします。カメラを向けるといつも笑顔でピースのポーズをしてくれます。声が大きかったり、こだわりが強かったり、初対面の人でも名前を聞いてしまったりと対応が難しいですが、いつまでもあどけない姿に癒やされています。おかげさまで通所施設とグループホームの職員さんが経験豊かで、優しくていねいな支援をしてくださるので安心できます。

幼い頃から主治医の先生や学校の先生、ヘルパーさんなど様々な人々との出会い
や貴重なアドバイスがあったおかげで、ハンディキャップが重い息子でも地域で生活できるのだと思います。地域の生活支援センターと繋がりながら、息子の生活を見守っていますが、親なき後のことが心配になります。

それぞれの施設で、職員が力量を高め定着できるような施策を考えていただきたいと実感しています。母親である私の切実な願いは、息子よりも一日だけ長生きしたいということです。