おかしな娘のオモロイ話(28)ーチェサ(祭祀)2

三人姉妹の我が家で毎度チェサを進行している父が、昔からぼやいていることがある。
父:俺が死んだら、このチェサは誰が継いでくれるのか、、、
そして長女に向かって話す。
父:俺もやがて死ぬんだ。その時のために、チェサの段取りをしっかり覚えておくんだぞ。

我が家には食器はもちろん屏風や花瓶など、それ用の素晴らしいものがそろっている。どれも年に二回のチェサでしか使わない物だ。父はチェサの度に、説明するようにお供え物を並べていく。そして手順や決まりを言い聞かせるように唱える。誰も聞いていないのに。肝心な三姉妹、だれも。

私は結婚して家を出たけれど、予定がない日はチェサに参加する。私が参加する日は、お酒を買っていく担当となる。「あまり高価なお酒は買えないんだけど」と父に相談したところ「品物は何でもいいんだ。こういうのは、人を思う真心が一番大事だからな」と父。

そんな父は今年も懲りずに繰り返す。
父:俺が死んだら、お前たちちゃんとチェサ出来るのか?心配だなぁ…
そんな父に姉が一言。
長女:やだ、アッパったら。自分が死んだら、チェサやってもらえると思ってるの?
姉の言葉にクスクスと冷ややかに笑う私たち三姉妹と母。雷に打たれたように目をひんむいてショックを受ける父の顔を、私は今でも忘れられない。

1 COMMENT

匿名と言う名の匿名

うわー!
キッツ〜
完璧にダウンですね。笑
私の家も娘3人なので、アボジの気持ちがよ〜く解ります。
反抗など考えもせず、期待しててっきりしてくれる物だと思ってたのに…
途方にくれる姿が自分の姿とシンクロしてしまいます。💦
(自分を励ます意味も込めて)アボジ、ファイティン❗️

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