卒業の春…再会の準備を始めよう

【投稿】明治期の作品だけを集めた絵画を見る

休日に明治絵画の展覧会があるというので見てきた。「孤高の高野光正コレクションが語る ただいま やさしき明治」という企画展だ。

明治期に来日した外国人画家たち、そして西洋画を学んだ日本人画家たちが、当時の日本の風景を描いた作品は、多くが欧米諸国に渡ってしまったそうだが、高野光正氏は海外に流出した絵画を40年にかけて集めたそうだ、その数は実に700点にも及ぶ。

渡辺文三郎《東海道薩埵峠之図》

今回の企画展では展示替えを含めて約300点が紹介されている。例によって何も予習をせずに行ったので、最初の展示室「笠木治郎吉の作品特集」で少なからず衝撃を受け、慌てて高野光正コレクションの説明パネルを読んで概要を知る。

笠木治郎吉《新聞配達人》

展示はすべて明治期に描かれた作品だ。明治期に来日した外国人が描いた日本の風景、風俗画が主に紹介されている。

小山正太郎《秋景図》

当時の英国人新聞記者のチャールズ・ワーグマンという記者が描いた富士山や七里ヶ浜など、油彩の風景画もあるが、人物が登場する作品は、即興的なスケッチに軽く色をつけたものが多い。

笠木治郎吉《農家の少女たち》

彼らが「日本の名所」を知らなかったのか、自由な行動が出来なかったのか、この時代の何気ない日常の風景を描いた水彩画なんだけど、当時有名でなかった彼らのおかげで、明治期の日本の「平凡な風景」に触れることができるのはありがたい。

モーティマー・メンペス《芝居小屋》

やがて、明治期の後半には日本人洋画家の第二世代が成長する。彼らは日本各地の名もなき風景を、みずみずしく描き出し、富士山や日光などの名所も、紋切り型でなく、画家の個性と詩情を込めて表現するようになる。

ウォルター・ティンデル《ユダの木と清水寺》

明治の末年には日本全国に水彩画ブームが起き、その副産物として、身近な風景に自分らしい「詩情」を込めようとする美意識が発展した。という趣旨の解説が最後に掲げられていた。

分かったような分からないような微妙な気持ちになりながら、今日は少し得した気分になりました。

「孤高の高野光正コレクションが語る ただいま やさしき明治」

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4 COMMENTS

センスが光る

この美術館は企画のセンスがいいですよね。美術図書も豊富に揃えてて一日中ここで過ごせます。時間見て行こ。

維新の前

へぇ~ 明治の頃ってこんな感じなんですね~👀
随分と不便だったんだろうね~ 草履はいて新聞配達か~💦 今ではバイクか電動自転車だもんね~🤔 しかも、新聞をほん投げる~
作品をもっといっぱい見てみたいな~👀
んで~ 周遊券はあとどのくらい?😁

新聞屋さんは筋肉マン

残念ながら芸術性ゼロの私には「おー、昔は裸足だったんだ」位の感想しか浮かびません。どうにかならないものかな~、ならないだろうな~。

新聞屋さんは筋肉マン

ほんとだ。よく見たら草履は履いていますね。ごめんなさい、眼力もゼロ。てか視力かな?笑

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