今日はJR中央線の「武蔵小金井」駅で降り、小金井公園に向かいます。正式名称は東京都立小金井公園。広大な敷地は都立公園の中でも最大規模で、日比谷公園の4.8倍、上野公園の1.4倍に相当する大きさです。
公園の西側は小金井街道が通り、公園南側は東西に五日市街道が通っています。また、五日市街道に沿って玉川上水が流れています。公園の北側一部と西側には小金井カントリー倶楽部が広がってます。
江戸時代には玉川上水を渡る小金井橋の周辺は桜の名所として有名でした。玉川上水が作られた後の1737年に江戸幕府により玉川上水の両岸にヤマザクラが植樹されました。その数1000本。
苗木は奈良県吉野山と茨城県桜川から取り寄せたそうです。その後江戸時代の紀行文や名所図会でなど紹介されると、江戸の桜の名所として人気は絶頂に達しました。
明治時代にはヤマザクラの変種が多数確認され、日本古来の桜であるヤマザクラの貴重な領域として1924年に「小金井桜」として名勝に指定されました。 毎年春には観桜客でたいへん賑わい、1889年に開業した甲武鉄道も、名勝指定に合わせて花見シーズンには仮乗降場を設けるほど賑わいました。この駅が後の武蔵小金井駅になります。
しかし戦後の交通量増加に対応するため1950年代に五日市街道が拡幅整備されると桜並木も衰え、かつての「桜の名所」の面影は薄れて、今は交差点の名称などに名残を残すのみとなりました。
これと入れ替わる様に小金井公園が1954年に整備開園され、桜をはじめとする樹木も多く移植・植栽され新たな桜の名所となりました。
小金井公園内ある江戸東京博物館には「千と千尋の神隠し」のスタッフが参考にしたとされる銭湯や下町の商家建築が展示されています。
実はスタジオジブリは小金井市にあるんですよ。今回は新型コロナで休館中でしたが…。
小金井カントリー倶楽部は、1937年にできた名門のゴルフコースです。日本のゴルフ場の中でも古い歴史を持ち、歴代総理大臣もここでプレーしたそうで、土日の駐車場は黒塗りの車と運転手さんの群れを見ることができますよ。
また、小金井公園の小平口の途中に石神井川上流端の看板があります。石神井川の源流がこの西側の小平市立鈴木小学校周辺と推測されてます。時間がある方は探検してみてはいかがですか。
小金井公園、昔通勤でよく通りました。毎年は梅祭りのシーズンだけど、今年は中止かな?あの辺の桜の名前のついた交差点近くにある喫茶店によく行ってたな
何度か小金井公園へ行きました。桜もとっても素敵だけど、他所では見られない江戸東京たてもの園がお勧めです。
三井財閥の基礎を築いた三井八郎右衛門邸、吹き抜けの居間とシンプルな間取りの建築家の前川國男邸、富士山の壁画がある懐かしい銭湯の子宝湯、まだ常盤台の同じ場所にあるかな…常盤台の写真館。
昭和の懐かしい空気が蘇る素敵な空間です。
開園したら、また是非行ってみたいです。