卒業の春…再会の準備を始めよう

初風呂は銭湯で

俺は正月の2日は、近くの銭湯で初風呂に入る。何故って?それは自宅のお風呂場が冷蔵庫に変身するから…。それも一つの理由でもあるんだけど、銭湯の熱っつ〜いお湯は家庭では絶対味えないし、銭湯の湯は節約しないで使いたい放題だしね。

毎年元旦には家族が集まり、新年の挨拶やお年玉をあげたりお酒を飲んで過ごすけど、今年はコロナで1日中ゴロゴロ。だから2日の初湯は散歩も兼ねて子供と一緒に近くの銭湯へ。

初日の出や初詣、初夢、初笑いなど「初」がつく行事が続くけど、初風呂も俺にとっては大切な年間行事の一つだ。

少しばかり大きくなった息子の背中を洗いながら、あと何年子供と一緒にお風呂に入って、背中を流してあげられるんだろうかと考える。

築地の魚市場から魚を仕入れ、自転車の荷台に乗せて魚の行商をしてたアボジは、仕事の後に魚が入っていた木箱を薪代わりにして、お風呂を沸かしてたっけ〜。

近所でも家にお風呂があるのは稀で、ほとんどの家は自宅にお風呂が無くて、銭湯に通っていたなぁ〜と子供の頃の想い出が浮かんできて、これからの俺の残された人生は子供の成長の肥やしとして捧げようと心に誓う。

新型コロナウィルスの感染者が一向に減らない中、今年も順風満帆とは行かない予感。でも逆境に負けない強い気持ちで今年の難局を乗り越えて行こうと熱いお湯に浸りながら心に誓ったのでした。