初夏のうららかさを感じよう

지영이는 보았다 その15

……ユミは突然鬼の形相になり語気を荒げた。

「지영이 남몰래 하는 그 작업, 세상은 몰라도 우리는 알거든. 엄중한 규율 위반이고 징계, 처벌에 해당되겠지?」

そして間をおく。その沈黙はチヨンをよりビビらすには効果十分だ。チヨンは膝をついて許しを乞いたい衝動にかられる。この場を切り抜ける手立てがそれしか思いつかない。

「ハハハハハ…」とユミが突然笑いだした。傑作だと言わんばかりに手まで叩く。

チヨンはキョトンとするばかりだ。訳が分からない。「우에노에서 다시 만난후 너에게 일어난 일들을 하나하나 연결하면 막연한 윤곽이 보일텐데.」

数年ぶりの再会は意図を隠した面接だった。二次会で総聯系のおっさんと遭遇したのは偶然。でも奢ってくれた礼を口実にママから김の連絡先をゲットし、それをチヨンに振ってどう反応するかを試したと言う。チヨンが覗き見を始めたのは意外だったが、呆れた大胆さが面白く、監視訓練には丁度良いと思い放置。そしてユミは今度は褒めるように語を継いだ。

「마마의 인연이라 해도 조총련계의 모임에 까지 순조로이 끼여드니 말이다.」
相手に警戒心を抱かせない何かがチヨンにはあるし、自然体の触れ合いも才能だよと付け加えた。チヨンは混乱したままだが、クビにならい事だけは理解し安堵する。

「세상에 일어나는 사건, 사태에 있어서 보는것, 보고싶은것, 보여주는것이 전부가 아니야. 그것이 누구에게 리로운가를 늘 생각해야돼. 무엇이 보이고 무엇이 안보이는가에 대해서도 촉각을 세우고.」

つまりウォッチャーはおとがめなし。で、スパイしませんかってことなのね。チヨンは心の中で叫ぶ。「も〜う、なんて日だ!」と。でも私がスパイかぁ〜と思うとまんざらでもない。

それからの会話は楽しく、ユミと共に眠りについたのは明け方だった。チヨンは夢を見る。あのイッコーさんがまた現れ「まぼろし〜」と指を振ってるのは何故だろう?……

     続きは第2弾へ

2 COMMENTS

匿名

今日で第一弾終了ですか。いや~面白い。こういう作品は日本で暮らしている在日コリアンしか書けませんよね。そしてこういう自由なブログがあるから発表出来るのであって、他では載せられませんよね~。この作品を執筆するにあたり、作家の長年にわたる上野界隈での取材と経験をもとに一気に書き下ろしているのが垣間見えます。若い時にはお金も相当使っているのでは(笑)第二弾も期待してます。

イーサン・ハント大好き💕

「テレビやニュースをそのまま信じるな。裏を見極めろ」アボジがいつも言っていたっけ。お陰で疑い深く慎重で冷静沈着な性格に育ちました(うそつけ笑) アボジの教えは守れなかったけど、諜報活動面白そう⤴️誰かハンティングしてくれないかな~🤣

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