春のうららかさを感じよう

지영이는 보았다 その9

(사진에 찍힌 이 사람은 그래 로영주아저씨 맞네!)

資料を調べる毎日は相変わらずだが、知り合いができたせいで総聯の行事や個人紹介の写真を注視するようになってしまった。そしておっさん〈로〉を見つけた。

資料読みは無意味などではなく、実は多くの情報を教えてくれていると改めて思うチヨン。

記事によると西東京の朝鮮学校でチャリティーバザールが開催され大盛況。その主催責任者が로と紹介されていた。マイクを握っている姿があの日の로の熱唱する姿とダブって見えるから可笑しい。

次の資料に目をやると、これまた驚きが。도꾜동포상공인대표단北訪問の集合写真に、何と何と류と조が緊張した面持ちで並んで写っているではないか。笑える。おっさんたちは総聯の専従ではないが、それなりの役柄を居住地でこなしているらしい。

(말도 안되는 이북을 동경하면서 봉사같은 일을 자진해서 도맡아한다?)
おっさんたちが可憐に思えたりもする。その後も新聞や雑誌を読むわけだが、纏めのテンポは以前よりも効率良い。そして通勤時や休憩、トイレ、食事時にはスマホ覗き見を怠らない。

김は南東北のとあるパチンコ屋で、景品交換業をしながら日々を送っていた。昼前から深夜まで座りっぱなしで、景品を計数してお金を支払っている。チャップリンの映画〈モダン・タイムス〉を連想させる同じ動作の繰り返し。少しの間が空くとすぐに立ち上がり腰を回したり体を伸ばしたりだ。踊りは彼なりのストレス解消法かも。

チヨンのコーヒーブレイクタイムの覗き見時は、김の仕事直前の姿があり、「인민보건체조」なる北の体操に真剣に取り組んでるから傑作だ。なので「가슴운동부터 시ㅡ작」から最後まで憶えてしまった…

机上のスマホが振動する。あの가게のママからだった。
「지영아. 별 일 없겠지?」
「예, 잘 지내요.」
「이번 주말인데 따로 예정 없으면 가게에 놀러 와라.」
「무슨 일이라도 」
「아니, 손님은 안올것이니까 마마 술친구 해. 기다릴게.」

有無を言わさず電話を切ってしまった。日本滞在で忘れていた한국아줌마の怖さを思い出した……

          続く

2 COMMENTS

戻りたいけど戻れない

出た〰️인민보건체조‼️ ここで出してきましたか⁉️(笑)

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