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지영이는 보았다(第4弾)その13

ゾンビの子分との面談後、ユミは躊躇なく行動を起こした。まず彼女は〈スパイの七つ道具〉を管理している男を秘密裏に訪ねた。旧知の仲なので男はユミとの再会を喜んだが、彼女の話を聞いて顔面蒼白になる。

ユミはある顆粒状の薬品を内密に分けてほしいと頼んできた。それは亡命者を護送する時、パニックを起こさないように仮死状態に至らしめる薬品だ。症状は心筋梗塞に似ていて医者の検診があってもそう診断される。時間が経てば回復するし、短期間少しの頭痛は残るものの後遺症はない。

管理人はもちろん拒否しようとした。でもユミがスマホに取った面談の録音を聞かせると他人事ではないなと観念し、何に使用するか関知もしないし、理由も聞かないと言いながら薬品を差し出した。「죽는 순간까지, 아니 죽었어도 함구해」と念を押しながら。

ユミはその足であの가게のママを訪ねた。チヨンが危機に瀕していることを知らせ、助ける方法はこれしかないと説得してママに薬品を託した。ママは80年代後半に軍事政権に辟易して日本に来ただけに、チヨンを憐れみユミの計画に同調したのだ。土曜日のチヨンの動きは仕込んだ監視ソフトで追ったが、彼女が松山を誘ったのはユミの次の一手に役立つことになる。

ユミはチヨンが薬品によって倒れたのを確認して、スマホの録音と告発文を情報院の最高幹部に機密ルートで送信した。そしてユミはもう1つの手を打つ。手元にあるチヨンのスマホの監視ソフトを起動し、김の所在が仕事場だと確認した。それから彼に電話した。

「김 오빠 안녕. 난 그전에 만난 유민데 기억하지. 오빠 하나가 많이 아파. 그래서 가게일도 치워야 하는데 혹시 그녀 한테서 연락이 있으면 잘 달래줘. 부탁이야. 오빠 믿을게」と伝えた。김がどういうことかと聞き返すと、これからの仕事を含め人生相談に乗って上げてとユミは話していた…

김はユミの電話が何を意味するのか推理する。チヨンのスマホの解析を通じて、少なくともかつて2人がイイ仲だったとユミは掴んでいるはずだ。チヨンをハナと呼んだのもそれを裏付けている。チヨンは味方の監視下にあるばかりか、何らかの脅威にさらされていたと想像できる。ユミはチヨンを救い出すのに手を貸せと言っているのかな。えっ、そうなら恋のリバイバルもありかも……

          続く