春のうららかさを感じよう

本の話 ー私の好きなジャンル

『読書の話です』と言ってもあくまても個人的趣向の範囲なのでその点はご勘弁下さい。私が好きなジャンルはスパイミステリーと軍事テクノスリラーに分類される本です。スパイ小説の代表格、大御所といえば ジョン・ル・カレ を推したいとこだわってます。

カレは東西冷戦の時代から熾烈を極めた米英ソの諜報戦を事細かに記しましたし、その内容はフィクションとは思えないほど緻密でストーリーもよく練られたモノです。文体もかなり高度(あくまで翻訳文庫本)だと個人的には思います。カレはベルリンの壁が崩れた時、スパイ作家の役目や仕事が終わったと嘆いたそうです。しかし、それまでの世界秩序が変動し国対国ではなく民族や思想、宗教がより複雑に絡みあう現在に焦点を充てた物語を紡ぐことでも抜群の技量を発揮し続けました。

カレの本の入口として取り上げたいのは『寒い国から帰ってきたスパイ』になるのかな⁉ とっつき難いと思われる方々には映画化された『裏切りのサーカス』『ロシアハウス』『ナイロビの蜂』などの作品を1本ご覧になって興味を覚えて欲しいかな。その後にBOOK OFFの(文庫本の海外作家)100円コーナーへ行ってください。

でもなぁ、難しそうだなとまだ拒否反応があるあなたにはブライアン・フリーマントルの本を推薦します。娯楽性や分かりやすさは折り紙付きと主張したい。『シャングリラ病原体』などから入るのがよろしかろうと。

あっ、そうだ。映画〈ダヴィンチ コード〉をご覧になりましたか?ダン・ブラウンの小説が基になってますが、彼が書いた『パズル パレス』なんかも面白いかも知れません。

軍事テクノ部門ではトム・クランシーの小説の数々ですね。クランシーの本もかなり映画化されています。『エージェント:ライアン』『トータルフィアーズ』『今そこにある危機』『レッドオクトーバーを追え』を旧作レンタルか今流行のAmazonプライムやNetflixでもご覧いただけるかと。クランシーの文庫本の話ですが、米日・米ロ・米中・米朝に至るまで開戦(架空の物語)モノをシリーズ化しています。綿密な取材を前提にしてますが、かなりアメリカ優位的でアジア圏をこきおろすきらいはありますがね。

パトリック・ロビンソン『ニミッツ・クラス』に始まる〇〇クラスのシリーズ』も秀逸な読物です。〈この作家のこの一冊〉で推せるのも多々ありますが、あと少しだけ書かせて下さい。グレン・ミード『スノーウルフ(雪狼)』マイケル・バー・ゾウハー『パンドラ抹殺文書』は読み終わって凄い作品だと思ったし、読後の満足感が余韻として残りました。ハマること間違いなし。

元イギリスSAS隊員のクリス・ライアン、現役のアンディ・マクナブの特殊作戦シリーズもハラハラ、ドキドキの展開で睡眠の妨げになっちゃいますよ。 FBIモノならポール・リンゼイで、スナイパーモノならスティーブン・ハンターがプロフェッショナルな作家として挙げられます。長々とお付き合いしていただいて誠に恐縮ですが全て個人的見解ですので、その点ご理解賜りたいと願います。

ちなみにですが、ロバート・ラドラム〈ジェイソン・ボーン〉シリーズは唯の1冊も読んでいません。映画『ボーン・アイデンティティ』を先に観てしまって、映画自体が面白すぎて本に行けませんでした。映像が勝つこともあるんだなぁと何か負けた気分になっちゃいました。

でも先に紹介した作家と小説の数々は映画化されていないのが殆どですので、余暇の一興の選択肢となさって下されば幸いです。まずはスマホに向かって作家の名や小説の題名を話かけてみては如何。

上記に記した本の内容を詳しく書かなかったのはそのためなんですね。
次は、再度書きますが最寄りのBOOK OFFへ足を運んで下さい。(私はこの会社の利害関係者ではありませんから)

7 COMMENTS

H

では先ず「寒い国から帰ってきたスパイ」を探しにブックオフ行ってみます。面白そうなので200円でも買います。「ナイロビの蜂」を見て心臓が痛くなるほどの感銘を受けました。ナントカ・カレと覚えていたけど本はまだ読んでいませんでしたので。
ボーン・シリーズ大好きです。映画は何回も何回も見たから本も読んでみたくなりました。きっと本も面白いはず!期待します。 今朝、早起きし過ぎてしまい暇つぶしに韓国の「インサイダーズ」みました。めっちゃ面白かったですよ。スパイ物を見ようとしてなんとなく見てしまった映画だけど、👍。

박지영

저도 소개된 책들 읽어야겠네. 더 능숙한 첩자로 돼야…

アウトサイダー

Hさん。本の話題からそれて申し訳ないのですが、韓国映画は本当に面白いですよね。
役者が上手いので深みがある。
アクション、サスペンス系では『インサイダーズ』以外にも『LUCK-KEY/ラッキー』、『アシュラ』など面白かった。
悪人が本当に悪どい演技をするので映画に立体感がある。
残念ながらキムタクや嵐のメンバーにはあの巧さや深みは出せない。
おっ、痛っ、ファンから石つぶてが投げられたようだから退散します(笑)。
傑作『哭声/コクソン』の國村隼は上手かったですが。

勝手に推理

勝手に推理しますが、このスパイものの投稿と今連載中の小説チヨン??
作者は同じか?

眠らない技工士

パンドラ抹殺文書はラストがびっくりでとても良い作品でした。私は
ブライアン フリーマントルの消されかけた男が派手さはないですが、いかにもイギリスらしく好きでした。
また読んで見ようかな?

小田急線の端から端まで…

本ですね。
この頃全然読んでないな〜
私こう見えても(見えねぇよ)高校時代は良く本を読んだんですよ。
家が遠くて電車に揺られる時間が長かったので、良く単行本を読みました。
スパイミステリーはあまり読みませんでしたが、世界文学からドキュメント、純文学、歴史小説…
中でも推理小説は沢山読みました。
特に松本清張は殆ど?読みましたね。
「点と線」「ゼロの焦点」「砂の器」…(あ〜忘れてる)有名な作品が多いですが、私的には「蒼い描点」が面白かったな〜
また、「日本の黒い霧」は戦後の迷宮入り事件を鋭い観察力で独自の推理をしています。
一見の価値ありです。
また読み始めようかな〜?

H

はい、BOOKOFF行ってきました。カレはありませんでした😭フリーマントルは1冊あったけど・・・パス。ならばと、ハリソン・フォード演じるジャック・ライアンシリーズの映画大好きなのでと探しましたが、ライアンシリーズ無し😭。それならと、結局ボーンシリーズを購入しました🤣 なんだか初めから見たかったのはこれだったんじゃないかと自分で小さく笑いました😊ボーンシリーズが終わって気がすんだら次は図書館でカレを探します。情報ありがとう。📚 去年は前のブログに夢中で本を読んでいなかったので、なんだかワクワクしています。あ、チヨンもちゃんと読んでます❗ヤンサンド行きたい🤣

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