街ぶら探訪～山手線沿線㉔オリンピック前の静寂―代々木

今日はオリンピックをあと１ヶ月に控えたメイン会場があるJR代々木駅周辺を歩いてみたいと思います。

新宿御苑

まず、新宿御苑に向かって歩きます。新宿御苑への入口は全部で3か所ありますが、今日は新宿門から入ります。

新宿御苑の敷地は、豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が、江戸城に入城した際に、譜代の家臣であった内藤清成に授けた江戸屋敷の一部です。

東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保に及ぶ大変広い土地で、甲州街道や青梅街道、鎌倉街道が交差する非常に重要な要所であったことから、この一帯の警護などの軍事的な目的で、家康が信頼できる家臣に与えたとされています。

また近年では何かと物議をかもした内閣総理大臣主催の「桜を見る会」の会場としても有名でしたね。ぐるりとまわって大木戸門から四谷大木戸へ向かいます。

四谷大木戸

四谷大木戸は、江戸時代に甲州街道を通って江戸に出入りする通行人や荷物を取り締まるための関所でした。

現在の新宿区四谷4丁目交差点にあたり、四谷区民センターの脇には四谷大木戸門跡の碑が立っています。

そして大木戸の近くは1653年に完成した玉川上水の終点にあたります。この場所に四谷水番所が設けられ、ここから江戸市中へ飲料水を配水していました。また1699年には大木戸の西に甲州街道最初の宿場となる内藤新宿が開かれたので歴史的にも重要な要所でした。

神宮外苑いちょう並木

つぎは神宮外苑方向に進路を変えて歩きます。目指すは神宮外苑いちょう並木です。

このいちょう並木は明治神宮外苑の創建に先立って、1923年に植えられたもので、並木の総本数は雄木44本、雌木102本の合計146本。新宿御苑の同じイチョウの木から種を採取した、いわば「兄弟姉妹」のイチョウの木です。

青山通りから見ると、イチョウ並木が絵画館が中心になるように沿って植えられています。絵画館に近づくにつれ、より低いイチョウが植えられていて、遠近法を用いて実際の距離より絵画館が遠くにあるように見える工夫をしているのも特徴のひとつで、絵画館の建物自体の荘厳さをさらに高めています。

今日は時間が無いので反対側から撮りました。

神宮球場

神宮球場に来ました。正式名称は明治神宮野球場でなんと所有者は宗教法人明治神宮です。宗教法人が野球場を持っているなんて考えもしなかった(笑)。

アマチュア専用の野球場として、当初はプロ野球公式戦の使用は認められなかっそうですが、徐々に緩和されて今では東京ヤクルトスワローズの専用球場（本拠地球場）として使用されてます。

残念ながら…当日券は売り切れでした。笑

オリンピックミュージアム

オリンピックミュージアムに来ました。ビルの全体はジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエアビルといいます。

このビルの中に日本スポーツ協会 (JSPO)と日本オリンピック委員会 (JOC) の本部があり、ビルの1階と2階はオリンピックミュージアムとして見学できるようになっています。

あと1か月に迫ってきた東京オリンピック。でも開幕1か月を控えたここ代々木もオリンピック前の静けさなのか、武者震いを覚えるほどの静寂に包まれていました。