北「2024年は戦争準備」南「核なら報復」と年末年始から応酬合戦

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は12月31日、朝鮮人民軍の主要指揮官らを集めて「2024年は戦争準備強化の新たな全盛期だと確信している」と表明した。朝鮮中央通信は12月30日までの党中央委員会拡大総会で、韓国を「敵対的な国家関係、交戦国の関係に完全に固着した」と位置づけた。韓国は激しく反発、軍事的な緊張が高まっている。

金正恩総書記は「我々の革命が前進するほど、これを阻もうとする米帝と大韓民国の断末魔の策動はさらに増える」と強調。「敵が軍事対決を選んで火を放つなら、一瞬もちゅうちょなく超強力な全ての手段と潜在力を動員して壊滅すべきだ」と述べた。

一方、こうした北朝鮮に対する強硬姿勢を崩さない韓国の尹錫悦大統領は1日、新年のテレビ演説で、今年6月までに、米国が核と通常戦力、ミサイル防衛などで韓国を防衛する「拡大抑止」の強化を完成させると表明。「北朝鮮の核・ミサイル脅威を根っこから封鎖する」と述べた。

韓国国防省も12月31日、「北朝鮮が韓国に核使用を企てるならば圧倒的に報復する。金正恩政権は終末を迎えると厳重に警告する」との立場を明らかにしている。

エスカレートする年末年始の応酬合戦。本当の殺し合いに発展しなければ良いのですが…。