43年前の同級生・後輩との山登り

最近、アルバムの整理をしていたところ懐かしい写真が出てきました。その中から私が高３の時に、同級生や後輩と山に行った写真が見つかりましたので紹介します。

実は高３年の時、遭難騒ぎを起こしてその記憶には触れたく無かったのですが、43年経ったので時効ということでそれも紹介させて頂きます。

1977年6月。部活の一つ後輩の△◯と飯能の日和田山でロック・クライミングの練習に。彼を誘ったらアボジ・オモニに相談してとのことでしたが、翌日早速「行きましょう」との返事でした。後日、後輩の女子にこの写真を見せたら「電気屋さんみたい」と笑っていました。

1977年9月4日。第２出身の◯◯と谷川岳を二人で登る。土合駅から西黒尾根→谷川岳→一ノ倉岳→茂倉岳→土樽駅へ１日で降りるハードな山行でした。

◯◯がお昼の弁当を忘れたのを先日電話で話して二人で大笑いしました。懐かしい。

1977年10月16日。丹沢勘七沢の沢登り。この時の面白さがあだとなって１週間後の23日に写真の真ん中の３人で遭難騒ぎを起こします。

1977年10月23日。多摩１出身の△◯、第１出身の◯◇との３人で西丹沢の玄倉川流域同角沢に沢登りに行きました。

この沢は現在発売中の「丹沢の谷200ルート」なる書籍で、最高難易度の２級上～３級にランクされている岩登り技術がいる本格的な沢です。トップで私が登って、他の二人をロープで引っ張り上げれば大丈夫だろうという安易な考えで決行しました。

最後の45メートルの「遺言棚」なる花崗岩が風化した岩壁で手こずり、下山予定を大幅に超過し、登り切った後の下山路途中で日暮れとなりビバークをするはめに。

明けて月曜日。ろくに地図も見ずに急いで下山し、入ってはならないモチコシ沢に入り込みます。途中道に間違えたのを気が付くも、簡単に下れるので調子に乗ってどんどん下ると最後に60ｍの大滝が現れてこりゃだめだと思いました。

この時、岩登り用に携行したロープが有ったので降りる決断をし、私以外の二人にロープで降りる懸垂下降なる岩登り技術をその場で教え、45ｍロープの３回の懸垂下降で滝の下まで降り無事林道に出ました。

林道を歩いていると警察の捜査隊と会い、警察署で事情書を書かされ東京朝高への登校となりました。

例え一つの条件がクリアされていても、時間やその他の要因でいつでも遭難は起こることを身に沁みて感じた経験で、以後の私に多くの教訓を与えた山行でもありました。多くの方に迷惑をかけて本当に申し訳なかった。

後日、この事件を起こしたお詫びとして演劇「푸른 잔디（青い芝生）」の大道具係を任命され、放課後に残って背景などを作ったのを憶えています。

登山は事故無く無事家族の元に帰るのが一番です。