美を求める国ー韓国で眉アートメイク

韓国では老若男女を問わず誰もがやっている＜マ・ユ・ゲ＞。１０年ほど前までは日本でもアートメイクというジャンルで個人で営業している人たちがいたのですが、医者以外は違法になってしまったのでアートメイクは街中で見かけなくなりました。でも韓国では今も健在です。健在どころか、どんどん進化を遂げています。

昔は＜永久＞という触れ込みで墨をしっかり入れていたので、施術後、当分の間は「クレヨンしんちゃん」のような真っ黒で太い眉毛となり、年月が経つと色が褪せて青くなったりしていましたね。コリアンクラブの年代物のアガシたちがよく青くなっていましたっけ。

でも今は違うんです。＜半永久化粧＞というものに変わっていて、１～２年で薄くなっていく。今、韓国では眉、目元、口の輪郭、髪の生え際までこの＜半永久化粧＞が流行なんだそうです。さすが美容大国！施術後も、まるで自分の眉のように自然。違和感なんて全然なし！

ということで、ソウルで眉毛の施術に初挑戦してみました。
実は私は１５年ほど前に日本で一度施術してもらったのですが、年月が経って殆ど消えてしまったため今回ソウルで＜３Ｄアートメイク＞にチャレンジしました。

ソウルのとある繁華街のど真ん中にその店？はありました。店というよりはマンションの１室です。ベッドというか施術台が２つ並んでいて気持ちのいい音楽が流れる静かな部屋。目を閉じると繁華街なんて忘れてしまいそうな心地よい空間でした。先生は若くておとなしそうなかわいい女性。もちろん技術の免許証や許可証も飾ってありました。決してモグリではありません。

施術台に横になると、先生が眉毛に痛みを和らげる薬（要するに麻酔？）を塗りながら希望の形を聞いてきます。「とりあえずスッピンで歩けるようになればいいのでお任せします」と答えると、私に合った眉の形を３種類ほど見せてくれました。顔の骨格によって似合う眉毛と似合わない眉毛があるそうなので、この工程はとても大切だと先生が言っていました。この間、例の薬を眉に塗ってはラップ貼りを３回繰り返し。薬はサロンパスかキンカンを塗っているような感覚です。

さて施術開始。てっきり器械を使ってやると思ったら、なんとすべて手作業。目を閉じているので見たわけではありませんが、それはそれは丁寧な作業です。さっきの薬が効いてるのか痛みも全くなし。音は鰹節や生姜の皮を削ぐ感じかな。歯医者さんで機械で歯を磨いてもらう音に似ています。

１時間ほどで施術が終わり、鏡を見てビックリ。今終わったばかりなのにチョー自然な眉毛！違和感ゼロ！バスに乗っても地下鉄に乗っても全然恥ずかしくない！

ということで今回は大満足でした！
ちなみに２か月間はリタッチ無料。でも先生は私が日本に住んでいてリタッチには来られないだろうからと普段より細かく丁寧に作業してくれました。
ちなみに、このレベルの施術は日本のクリニックだと１０万円以上が相場だそうです

韓国では女性だけでなく男性にも浸透しているので、殿方たちも一度挑戦してみてはいかがでしょうか。