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【思い出】本当にあった怖い話-12

朝高生の殆どは期末試験が苦手で大嫌いだ。でも試験期間は何故か大好きなのだ。その理由は、早く帰れるのと試験勉強の名目で友達の家に泊まれる(親の許可が取りやすい)から。要はいつもより沢山遊べるからだ。彼らはその期間中、一人部屋、離れに住んでる友の家にたまる。

Jスも外泊常習犯だ。彼は○○のT家で皆で勉強すると毎回言い訳して親から外泊許可を得ていた。勉強を語ったアリバイ工作だから成績は上がりっこない。同類のTの部屋を拠点に夜遊び、酒浸り、時にデート、朝までディスコが外泊の内訳だから当然だ。

業を煮やしたJスのアボジはある日、外泊に向かうJスを尾行した。JスはTの家の前でついて来るアボジに気付いた、冷汗モノだ。

「ア、アボジ%@#/…」

仰天しすぎて言葉にならない。「どんな勉強してるか確認するからな。」と迫ってくる形相は怖すぎる。

Jスは「トンムにアボジが来たと言うから少しだけ待って」と言うのが精一杯だった。彼はドアを開けずわざとドンドンしながら「Jスだよ。俺のアボジが来てるんだけど」と大声を出した。中にいたTらは大パニックだ!

彼らが帰宅間もない宵の口だったのが幸いだった。酒は調達前でタバコと灰皿だけ隠せば何とかなる。ドアが開くと真っ青なJスが彼のアボジと入ってきた。

Tらは挨拶も忘れ直立不動。Jスは中のメンバーに他校出身のSジがいる事に気づいて、やぶれかぶれの手をうった。Sジが勉強出来るんだよ。と指差す。Sジは凍りつく。

アボジはSジを訝しげに見ながらトンム、コンチェク見せなさいと要求する。皆は(あ〜終わりだ)と思った。Sジはカバンから帳面2冊を取出し両手で渡す。その仕草に軽く頷きながらアボジはパラパラとめくりだした。張り詰めた空気。Jスはちびりそうだ。

でもアボジはSジにこう言ったのだ。「しっかり勉強してるんだな。ウチの息子を宜しく頼むぞ。」

そしてその場を去って行った。Sジは彼なりの事情でノートに授業記述だけはしていた。真面目だからではなく彼もまた親の突然の検閲に備えコンチェクチョンリだけは怠らなかったのだ。危機一髪から脱する事が叶ったJスはその後試験外泊となればSジを理由にした。

他方Sジは外泊が更に増え、成績も奮わなかったので親からしこたま怒られた。そして外泊禁止令を喰らった。

この話の推薦曲 オージェイズの〈裏切り者のテーマ〉  (続く)

2 COMMENTS

私の近所にも悪の集会所があった👀💦

その当時で、「離れの部屋」があったんですね~💦
そりゃ~やりたい放題になっちゃうよね~
あとをついてきたアボジはとても賢いけど、その離れに住んでいる両親は、とんだ無神経ですね💦 と言うか、放任主義なのかな? そこで、酒・たばこ・おんな、、、色んなものを学習しちゃうんでしょうね💦 アイゴー

勉強しよう✏️

どっちかと言うとあとをつけた「アボジ」の気持ちの方が理解できます。

知り合いに、娘の事が心配で彼氏とデートの日にあとをつけた「オモニ」がいます。🤭

親は尾行のスキルも身に付けないといけないんだね😆

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