「漢方コラム⑭」咳と痰

漢方では、咳を「寒性の咳」と「熱性の咳」とに分けて考えています。寒性の咳は寒気をともない、のどの痛みはありません。熱性の咳は発熱をともない、のどの痛みがあります。

痰では、寒性の痰は、あまり粘りがなく水っぽく切れやすい痰です。熱性の痰は、粘りがあり切れにくく黄色や緑色の痰になります。熱性が激しくなると、粘りも強くなり色も濃くなります。さらに悪化すると痰に血が混じることもあります。

治療やツボも異なります。寒性のものでは列缺れつけつ、熱性のものでは尺沢しゃくたくというツボが有効です。

過去の漢方コラムの記事

2024年6月19日

「漢方コラム⑭」咳と痰

2024年6月26日

「漢方コラム⑮」南蛮毛

2024年5月15日

「漢方コラム⑫」偏食―食べ物の好き嫌いはダメ

2024年5月10日

「漢方コラム⑪」痰飲(たんいん)―体内の水はけが悪いと

2024年5月3日

「漢方コラム⑩」湿邪(しつじゃ)―湿気が多い時は要注意

2024年2月22日

「漢方コラム⑥」房労(ぼうろう)―我欲に負けないために