小説「お父やんとオジさん」

作家・伊集院静の小説「お父やんとオジさん」を紹介します。

在日コリアンのファミリーヒストリーです。たまたま市の図書館で借りて読みました。とても私はグッときて、何回か涙しました。

それはその中の登場人物が私達の家族に必ずひとりはいる愛しい人だからだと思います。

村田英雄の「人生劇場」を地で生き抜いた父。とっても良かったですので推薦します!


【お父やんとオジさん・あらすじ】
少年時代に朝鮮半島から体ひとつで海を渡ってきた“お父やん”は、日本の地で懸命に働き、家族をもうける。戦後は興した事業も順調だったが、待望の男子“僕”が生まれたその年、朝鮮戦争が勃発する。戦火の故郷には、愛する妻の家族がいる。日本帰りで左翼思想を持つ義弟“オジさん”は、鶏小屋下の穴蔵で隠遁生活を強いられているという。泣き崩れる妻に、お父やんは一言「心配するな。何とかしてみよう」と言い残し、哨戒艇ひしめく海を再び半島へと向かっていく……。

【伊集院静氏・プロフィール】
1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で第107回直木賞、’94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞した。主な著書に『白秋』『アフリカの王』『あづま橋』『海峡』『春雷』『岬へ』『美の旅人』『少年譜』『羊の目』『スコアブック』『作家の愛したホテル』『志賀越みち』がある。

3 COMMENTS

H

伊集院静の本、一時期たくさん読みました。「お父やんとオジさん」も息つく暇なく一気に読みました。伊集院氏のお父やんさんは豪傑で情が深く働きもので、ちょっと女たらし(そこは嫌)。厳しい人ですが何人もの若い衆を食べさせ、家族を養います。多かれ少なかれ朝鮮半島から渡ってきた人たちはこんな苦労をしていたのだなと、この話しは胸にせまり心にグッと来ました。
「海峡」の三部作も圧巻です。死ぬまでにもう一度読みたい。「機関車先生」は、心暖まる傑作と思います。伊集院静大好きです。
最近はスマホとばかりにらめっこ。本の事、思い出させてくれてありがとう。

J

私も一時、伊集院静ワールドにはまってました。
在日1世の父をテーマに描き普遍的な家族の絆、歴史に翻弄された在日社会をあぶり出してる「お父やんとオジさん」を今は亡き両親とオーバラップして涙しながら読みました。
その他、エッセイを読んで心なごむのは花の描写がさりげなくてひかれますね……季節ごとの庭に咲く花や散歩の途中にある野の花、食事に行ったお店に生けてある花等々。文章と話に流れる時間が凛として好きです。

投稿者

私の住む街に、素敵な図書館があります。去年移転した大宮区役所内に出来ました。
特に読書スペースが開放的で、気にいってます。定年退職後、お金が無く時間だけがいっぱいある数年後の私は、コメントを頂いた本を読破します‼︎
楽しみが増えました。ありがとうございましす😊

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