介護のジカン―父親編①

私は3人姉妹の末っ子で長女との年齢は親子ほど離れている。母親が高齢で私を産んだため、産まれた時から〈恥かきっ子〉という称号がついてきた。そのせいか私は何をするにも突飛で親に恥ばかりかかせてきた。

そんな私も無事に結婚し2人の子供にも恵まれた。ごくフツーの主婦生活を送っていたある日、実母が突然の事故で亡くなった。この時から私たち姉妹の介護のジカンが動き出す。

元々ひざが悪くて歩くのも困難だった父だが、連れ添いを亡くしたショックから葬儀の1か月後に危篤状態に陥った。入院先で医師から「今夜が峠です」と告げられて姉たちは必死に見守っている。

長女:アボジ、しっかりして。
二女:アボジ、私たちが分かる?
私:アボジ1人残したら娘たちのお荷物になるから、申し訳ないと思ってオモニが連れて行くんだよ。きっと
長女:あんた、なんてことを言うの!
二女:そうよ。本当に冷たい子ね
私:…

しかし、元々頑強で90歳を目の前にしていまだ自分の歯をそろえている父は、母のお呼びを振り切ってこの世に戻ってきたようだ。まだ未練でもあるのかな?

峠を越して一命をとりとめた父は、その後、元気を取り戻し退院した。しかし、安心したのもつかの間、父はこの時から認知症を患ってしまったのである。とりあえず二女の家に父を同居させ、長女と私と3人が交代で介護をすることになった。介護など全く経験のない3姉妹の長い長~い介護のジカンの幕が切って落とされた。

1 COMMENT

匿名と言う名の匿名

なんか身につまされる話だね。
今現在両親の(義理も含む)介護にあたってる方、我らも近い将来体験するであろう問題…色々な思いを込めて見ていきたい。
期待してます。

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