我らが時代の登下校時、ほとんどの乗換駅に桜田門がそこかしこにいたのを憶えているし、それは日常的風景だった。蛇腹や不良との衝突を防ぐ名目だが、実際は朝高生の動向監視が隠れた目的。でも「桜田門の警備」で喧嘩が未然に防がれた事も多々あったのも事実。
先輩方の時代は、というと警備はたまにあった。けど、待ち伏せ強襲と団体戦の蛇腹側優勢時に彼らはいない。こちらが猛反撃したり、遭遇時にこちらが数的優位の時はいる。そんな茶番があの事件を契機に一変する。新宿事件と高田馬場事件。
新宿事件は蛇腹大と朝高生50人以上の待ち伏せで起きた。主に大生が突っ込んできたが、新宿乗り換えの中央線、京王線、小田急線の朝高生(多摩1と多摩2)が数十人もいたので、正に大乱戦!押したり引いたりの展開だった。その過程(団体戦の常)でこちらも3名位入院するほどの大怪我を負った。
高田馬場事件は二十数名の蛇腹によるが、殆どが大生だった。第6と多摩2(少数)の1、2年生20名位が乗った山手線が駅に停車すると同時に、その車両の窓ガラスが一斉に割られた。普段喧嘩がない駅なので朝高生も油断していたため、その凄まじい音に大混乱。蛇腹大生らが車両内に攻め込もうとした時、Sが顔面に前蹴りを放ち相手をひるませた。その後は傘やら破片などが投げ込まれたりしたがホームと電車を挟んでの争いだった。窓ガラスが大量に割れた電車は発車ができなかった…。
この前にも後にも蛇腹との衝突は繰り返されるが、この二つの事件がターニングポイントになる。時は蛇腹大生への社会的糾弾の真っ最中。損壊被害が出る国鉄や私鉄も黙っていない。そして大生が高校生に集団暴行したとメディアに取り上げられ、桜田門へ批判が殺到した。これまでのような警備のフリは通用しなくなったのだ。
この事件はワイドショーのはしりである「3時のあなた」でも取り上げられ、朝高生も被害者として番組にゲスト出演した。しかし、テレビに出てしおらしくしている朝高生を観て同級生や後輩らは笑いを禁じえない。
そいつは日高生に対して常に加害者だったし、ファッションやディスコダンスのリーダー的存在だったから!…
それ以降、桜田門もちょっと真面目に警備をするようになる。蛇腹との対立は終わらなかったが!
この話の推薦曲 ザ スピナーズの 〈ゲット チャイルド〉
へぇ~ そんなことがあったんだね~👀
東十条から通学してたので、あまり縁が無かったな~喧嘩😆
主に三多摩方面の話なんだね~ 命がいくつあっても持たない感じ💦