末は大物?<番外編>― 母親の独り言①

息子が公立小学校に入学する前年の暮れ、市の教育委員会から電話があった。
「提出されたお子様の就学通知書には苗字が李とありますが、通名で入学なさってはいかがでしょう?」「なぜです?」「本名ですと韓国人だと分かってしまいますよ」「はぁ~?」

私は憤りを感じた。「それで? 韓国人だと何か困ることでもあるんですか?」
「いえね、イジメの原因になりかねないと思いまして」「あなたねぇ、教育委員会のくせに子供に素性を隠して生きろって言うんですか? その考えが差別を助長するんでしょ!」

「いえ、私はただ心配して言っているだけで、決して差別しているわけではありません」「大きなお世話です!うちは本名で通わせますから!」 ガチャン!!

電話を切ったあとも腹の虫が治まらない。在日3世として堂々と生きて何が悪いの? 後ろめたいことなどひとつもないのに。差別しないように指導するのが教育委員会の仕事だろー! 苗字を替えさせようなんて本末転倒、職務怠慢ではあーりませんか!

今ならレイハラで市に抗議もできるけど、ハラスメントなんて言葉もなかった時代には、こんなことが日常茶飯事に起きていた。まあ今もあまり変わってないけどね。

ということで、息子は入学前から市政と関係していたのかもしれない。まあ、こじつけですけど(笑)

※レイハラ:レイシャルハラスメントの略で人種に対する差別や嫌がらせを指す。

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2 COMMENTS

感心マン

本編を読み終えて山あり谷ありの子育てに感心しました。我が子への愛情がうかがえて成人してからは社会に直接貢献する立派な政治家になられてオンマお疲れ様でした。それにしても立派な息子さんだ。

影の一人

掲載してからコメントを入れようと思っていましたが、幼いころの話なのでこの種の話は正直コメント入れづらいと思いました。手がかからなかった変わった次男さん?だけど、勝手に育ったわけではなく両親や社会の助けや繋がりがあって初めて今スタートラインに立ったのであって、これからも親として見守ってあげてください。立派に成長した次男さん、誇りに思ってみんなに自慢してください。これからも次男さんの議員活動で出生やアイデンティティーなどの問題でパッシングを受けたり陰口を叩かれたりするでしょう。でも自分の人生は自分で切り開いていくもの、影ながら応援してます。

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