初夏のうららかさを感じよう

【健康】流行りの美容医療、絶対に注意すべきポイントは?

いま日本は、美容外科の手術件数が世界第3位の「美容医療大国」になりました。最近ではがん治療の医療機器として使われているHIFU(ハイフ)を顔のリストアップに使用したり、再生医療の技術でケガの治りを早くするPRP療法を肌のハリやシワを改善するために用いるなど高度化が進んでいます。

一方で症状の蓄積や学術的な研究が不十分なまま施術が行われ、トラブルになるケースも頻発していると聞きます。 今回は美容医療で注意すべき施術とポイントについて調べてみました。

急増する美容後遺症

いま、美容医療を受ける患者さんが増えていると聞きます。コロナが明けて最近では若い人を中心にした女性が多いのですが、中には80歳を超えるような方や、男性の方も多数来院していると聞きます。体のコンプレックスを解消したり、自分の願望を実現することで精神的にいきいきとされる方が多く、これも豊かな人生を生きるための一つの方策だと考えます。

顔のシワたるみ

特に最近では、bFGF(ベーシックエフジーエフ)添加PRPによるシワ治療が増えていると聞きます。 PRP療法とは、再生医療の技術を転用したもので、自分の血液を遠心分離機にかけて、血小板を濃縮し、様々な成長因子が含まれた自分の成分をシワやたるみに注射して細胞組織を再生する方法です。

自分から採取した組織や細胞で自分を治す方法なので、ワクチン摂取のような異物を注射するものとは異なり、アレルギー症状などの拒絶反応などは引き起こしにくく、副作用もほとんどありません。

しかし問題は、血小板の中にbFGFという成分を添加・混合したりするケースです。bFGFは細胞の増殖を促すタンパク質の一つで、本来はやけど等で壊死した皮膚を治療する外用薬として使われています。

そしてそれを注入された患者から「しこり」や「不自然なふくらみ」等の後遺症や合併症が報告されています。日本美容外科学会の調査では、細胞などを注入する施術で合併症が生じたケースの4割が、PRP注射にbFGFを混入したものでした。

ハイフ(HIFU)は特に注意が必要

いま美容整形で流行っているハイフなどの皮下に熱が入るような治療も注意が必要です。ハイフは、前立腺ガン等の治療に使われていた技術で、狙った部分に密度の高い超音波を熱エネルギーに変えて照射して、顔のたるみやシワ、ほうれい線の解消を目的とします。

タレントやモデルがSNS等で体験談を発信していて人気があるのですが、近年、この治療による事故が相次ぎ、消費者庁や国民生活センターが注意を呼びかけています。施術場所別に見ると美容医療クリニックでも起きていますが、注目すべきはエステサロンにおいても多く起きているということです。

ハイフの事故件数の内訳

最近では店舗におかれたハイフ機器を利用者自らが扱うセルフエステなども行われていますが、リスクが高いと言わざるを得ません。

糖尿病治療薬を使ったダイエットは絶対NG

ぜい肉を取るという目的で、GLP−1受容体作動薬という注射薬の不適切な使い方が広まり、日本糖尿病学会などが注意を呼びかけています。GLP−1受容体作動薬は、本来糖尿病の治療に使われる薬で、日本では痩せるための薬として使用することは、ほとんど承認されていません。

糖尿病治療薬は血糖値を下げる薬なので、命に関わる重大な合併症をおこすことがあります。また未承認薬で健康被害が出た場合には、救済する制度を利用することもできません。

豊胸編

ネット上などでは豊胸の治療として「ヒアルロン酸注射」という文言をよく見かけますが、確かに「ヒアルロン酸」は、大手を含めて現在でも多くのクリニックが使用しています。ヒアルロン酸自体は生体内に存在する物質であり、時間とともに体内に吸収されます。

それでも、しこりとして残ったり、違和感や痛みを感じたりする患者さんがいるので、豊胸の手段として不適切であると考えています。

信頼できるクリニックや医師を選ぶポイントは?

まずお伝えしたいのは、後遺症や合併症などトラブルの原因は、医療者側にだけあるわけではないという事です。患者側の術前の理解不足や、術後の不適切なセルフケアが原因のケースも少なくないからです。

また「思っていた仕上がりと違う」というトラブルを防ぐためには、宣伝やクリニックで見せられるビフォアアフターの写真に惑わされず「過度な期待はしない」という心構えも大切です。

そのように考えると、クリニックや医師を比較検討してじっくり選ぶことが極めて大切で、キャンペーンに飛びつくのは特に注意が必要です。実際にカウンセリングを受けた後「今契約すれば〇%オフ」と即断を迫られることも少なくないようです。

ネットやSNSでは、美容医療に関して気軽さや手軽さを歌った文言が溢れていますが、やはり治療を受ける前に、自ら情報収集をしてしっかり考えることが必要だと思います。 顔の悩みや容姿の悩みは深く、なかなかリスク面に目を向けるのは難しいかもしれないけれど、注意したいところですね。 

2 COMMENTS

プチ整形がちょうどいい?

年相応の老け方が、私は色気があっていいと思うんだけどねぇ~。
老けすぎも嫌なんだけど、手を入れ過ぎるのも良くないと思うな~。
加減が大事かも。

シミとりたーい😷

ん〰️〰️やってみたい、でも怖い、でもやりたい。
来年の東天紅までには決めます❗

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