若く楽しく美しく(105)ー生まれ変わるみらい

最近「味覚が変わった」という話をよく聞きます。若い頃は濃い味だったのに、年を重ねるにつれ薄味に変わったというのが通念ですが、これは思い込み。実は年々濃い味になる傾向なのだとか。

外食や市販の総菜やお弁当で食事を補っている人は特にそうみたい。濃い味に慣れちゃうと体にいいこと何もないんだよ。

味覚は口の中にある味蕾（みらい）というセンサーで感じているんだけど、年を取るとこれが極端に減ってくる。赤ちゃんには１万個もあるのに高齢になると３千個にまで減少しちゃうんだって。感覚が鈍くなるのも当然ですね。

でも安心して。数は減っちゃうけど、味蕾は１０日で生まれ変われるの。それに合わせて舌をリセットすればいいんです。方法は簡単。ソースや調味料を控えめにして、ダシや薄塩にこだわった料理を食べるだけ。

これを「おいしい」と感じれば、あなたの味覚センサーはリセットされています。少しの刺激にも反応する舌になった証拠です。

あとね、重要なのは亜鉛。不足すると味覚障害だけでなく、ストレスを感じやすくなっちゃう。亜鉛を補うには牡蛎にレバーに赤肉、豆腐やゴマがおススメ。年を取ると肉はあまり食べなくなるけど、むしろ積極的に食べてほしいですね。

よく噛んで食べることも大事だよ。唾液にはうま味成分のグルタミン酸が含まれていて、噛めば噛むほど唾液が分泌されて食べ物のうま味がアップするそうです。

もちろんお口の中のケアも忘れずに。歯磨きついでに舌磨きをするのも結構。でもね、最終的に味の判断を下すのは脳だから、お口と同じぐらい脳もケアしないとね。　え？どうやるかって？

それは次回ね。