敵の敵は味方?
その時代、朝高に凄惨な目にあった同年代の輩の復讐心はいかばかりだったろう?でも朝高には敵わない。なので奴らは卒業や中退後に暴走族に入りいい歳こいて(17〜24歳まで網羅、バックにはヤクザも)たまに反撃してきた。
東京ではゼロ、多摩ではルート20、隣県ではブラックエンペラーやスペクター、アイリーキャッツ等々。車やバイクに乗って喧嘩上等宜しく週末の夜を席巻していた。が、朝高生が通う路線や彼らが住む町では相変わらず分が悪いまま。おまけに奴らには天敵がいた。蛇腹の卒業生や大学生、高校生がメインの極悪だ。極悪の奇襲には歯が立たなかった。極悪に一矢報いたいと……
Yオが高2のある日の事。品川方面から通う同級生Mホが「今日泊まりに来いよ。おもしれー事あるし」と誘って来た。Yオは「アボジに怒られるからヤバイよ」と断ったが、下校時に無理やり品川方面の電車に拉致され、Mホの家に連れて行かれた。
そして私服に着替えさせられまた電車に乗せられる。大井町で降りると品川方面の同級生10人程と合流した。そして駅を出て埠頭の方に歩いた。埠頭に近づくにつれ辺りの景色は一変した。バイクにまたがったり鉄パイプや角材、木刀、日本刀まで振り回すヤツらが屯しているのだ。族では最大規模を誇るゼロの集会だった。Yオらを見ると「何だテメェら」と凄んでくる。
「朝高だ。呼ばれて来た。」とMホが言うとヤツらは急に態度を変え「こちらです。」と敬語を使う。輩の一人が「朝高生が応援に来てくれたぞー!」と声を張り上げると一団からは「おー!」と歓声が鳴り響き、数えきれない程の面々が近寄ってきては握手を求めてくる。
Yオは(何だこれ。金〇〇将軍を迎える群衆か〜い)と思った。アタマ格の輩が「朝高の皆さんはこれに乗って下さい。」と案内された先に止まっていたのはマイクロバスだった。その日マイクロバスに乗ったYオら一行は数百台のバイクや車と共に極悪退治に奔走した。だけど、それらしい輩の影すらも見つける事ができず、その晩は夜の東京観光バスツアーで終わった。
後で聞いた話だが、ツッパリどうしの連絡網を通じて極悪側に情報が筒抜けだったらしい。敵の敵は複雑だ。
次の日早目に帰宅したYオは泣く子も黙る「恐怖のアボジ」に締められ縮み上った。敵よりも身内(親)が1番怖いのだ!
この話の推薦曲 バリー ホワイトの〈愛のステップ〉(続く)
ものすごい優遇されたんですね~ 当時の朝高生は~
しかし、やっぱりアボジが一番怖いですよね~💦 私の所も一緒👀
でも、今回は派手な喧嘩に巻きもまれなくて幸いでしたね~
恐ろしい時代でしたね~。
命あってよかった~
これ、ほんとなのー?
しかし凄い時代ですね。
しつこいけど、ほんとーに女子で良かった💕