初夏のうららかさを感じよう

【思い出】本当にあった怖い話-4

その日もSセは一人下校だった。
午後3時頃、立川方面の電車に乗ろうと新宿の中央線ホームに。
いつもの乗車位置に向かって歩いていると前方から黒い一団が!!

ざっと5〜6人だ。
奴らはSセを見つけるや怒号を上げながら向かって来る。
Sセは逃げる。が、階段の前で立ち止まる。

そして彼は階段の下に向かって叫んだ。
「いたぞ、いたぞ!」と手招きするSセ。
そして追いすがる一団の方に振り向き「おらぁ、かかってこい!」と身構えた!
一団は踵を返し一目散に逃げ出した。

Sセは「その手に乗るか〜」と叫んだ。
Sセは追いかけるふりをしながら、ホームに停まった電車に、発車ベルと同時に飛び乗った。

プシューッとドアが閉まる。
ゆっくり電車が動き出した時、黒の一団は戻ってきて虚しく奇声をあげる。

咄嗟の機転で難を逃れたSセだった。

Sセが学校で習った革命歴史の抗日パルチザンの戦法を真似たかどうかは知る由もありません。あしからず。 (続く)

2 COMMENTS

一人下校は無謀💦

そのSセって誰なんですか?
よく生きて卒業できたもんですね💦
少年院かどっかにお世話になった人なんでしょうか?💦
立川方面の電車に乗ったと言うことは~ そっち方面の方なんでしょうね~👀

ミシカル

抗日パルチザン参加者たちの回想記が懐かしい(笑)
今なら、メルカリで売れるかなあ~

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