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지영이는 보았다(第4弾)その14

ユミの告発文を確認して録音ファイルを開いた韓国国家情報院の最上層部は大騒ぎになった。米朝、南北、韓日関係がデリケートな時期に内なる敵の陰謀沙汰など許されようもない。ゾンビ一派は即刻秘密裁判にかけられその企ては糾弾された。そして日本における韓国スパイ網は現存のまま維持される…

ユミは病院のベッドに横たわるチヨンの枕元に座っていた。彼女をこうしたのが自分だとは決して明かせない。ユミは危篤の知らせに驚いたと言いながら、チヨンに工作活動から外れるばかりか退職を促した。
「그 몸으론 공작원의 일을 계속 할순 없겠다.정보원도 중병 앓은 요원을 쓰지 않을거야. 이 참에 푹 쉬고 회복에 전념해.그런 후에 다음을 기하자.」

チヨンは素直に聞かないばかりかダダをこねる。医者も気をつければ普通の生活に戻れると保証してると食い下がってきた。遂にユミはあの話を始めた。
「훈련이라 해도 감시대상인 김성남과 연애질한건 이제 다 알거든. 그 사실만이라도 파면사유란 말이야. 그렇게 되면 넌 끝장이야. 병을 핑계로 사표를 써. 내맘 생각해서라도 꼭 그래라.」

チヨンは観念するしかなった。監視ソフトを김が逆利用していた事実までユミが知ったら退職云々の次元ではなくなる。ユミがその事実を掴んでない今しか退職の機会がないと認めざるを得ない。チヨンの事情と、彼女を庇って守る事が己の立場を守る事になるユミの都合は噛み合った。ユミは後日また会おうと言い残し病室から出た。

病院のインフォメーションで로영주と홍창영を見かけたが、呼び止めたりはしなかった。彼らはチヨンを見舞うだろう。チヨンの退職後を考えると、在日の彼らがその助けになってくれると有難いと思った。松山や在日のおっさん達にチヨンの新しい人生を委ねるしか道がないから…

かつて、박지영をスパイゲームから消し去ろうとしたあの男の企みは、チヨンを守る為の色んな〈善意〉が交差し、それらが不可抗力となって実現した。
退院後、チヨンは辞表を持って韓国大使館を訪れた。病気が退職事由のため情報部門はチヨンの辞表を受理するしかない。手続き上必要な機密保持確約文書に記名押印し離職手続きは完了した。大使館を出たチヨンは松山によって退院快気祝いが準備されているあのママの가게へと向かった。そこには로영주や홍창영も来ると聞いている。

(모든게 거기에서부터 시작되였지)
チヨンはこの半年間に得難い経験をしたとしみじみ想う。総聯系の愉快なおっさん達と遭遇し、監視ソフトでイタズラし、依存症の延長で恋をした。総聯の行事にも参加したし松山とも知りあえた。そのせいなのか工作活動に身が入らなかったと振り返る。でも辞めた気分は清々しいから不思議だ。今後何の仕事に就こうが彼らと関わって行けたら楽しいだろうなぁ…

          続く

1 COMMENT

チヨンのファン

え?チヨン、工作員引退⁉️
勿体ないよー。彼女のスパイ活動もっと見たかったんだけどなー。
チヨンにお見舞い申し上げます。

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