【スマホ小説】ボス 3

総聨結成20周年の芸術公演当日。ボス達の出番は公演のフィナーレなので夕方5時位になる。応援男子は午前中、部室で通し練習を終えた後、4時まで舞台の袖で公演を観覧した。

ブラバン、民管、合唱部そして舞踊部…芸術ソジョはそれこそ一生懸命舞台を彩っている。彼、彼女達の真剣なその姿勢にボスは驚いていた。少なくとも「音楽とか踊りなんて男がするもんじゃない」と思っていた固定観念は完全に崩れた。

中でも舞踊部は舞台の花形で、ため息が出るほどの別世界を創っている。舞台を見つめるボスの目は、自然とソヒャンを追っている。あの小さな体を目一杯に使って踊る姿はカッコよくまた感動的だった。

そんな彼女が自分に舞踊を教えてくれ、また汗を拭くタオルを準備してくれたり甲斐甲斐しく身の回りの世話も焼いてくれる。そんな彼女の期待に応える為にも今日は頑張ろうと心に誓うのだった。

いよいよ本番前。部室に集まった応援部隊は各パートナーに衣装を着けて貰う。パジチョゴリの上にチョッキを着て、その上に両肩からカラフルなタスキを掛ける。頭にサンモを付けたら完成だ。

「ボストンム、初めての舞台だけど緊張しないでいつものようにやりましょう」とソヒャンはボスの衣装を整えて笑いながら話しかけた。

ボスは「うん、ありがとう」と答えると初めてソヒャンの顔を正面から見てニコリと笑った。ソヒャンは一瞬「ドキッ」としたが悟られないように目を伏せて立ち上がった。

成功裡に終わった舞台を思い出しながら、ボスは、初めて浴びたスポットライトの眩しさと、観客の喝采の嵐に、言いようのない興奮を覚えた。そして、これで舞踊部との時間も終わるんだと言う、一抹の寂しさも感じた。

その日の夜、簡単な慰労会があった。部長から一人一人に感想を聞かれたが、スジンは目を潤ませながら「感動しました。次回も必ず呼んで下さい」と普段はひょうきんなスジンらしくない真面目な答えに皆、暖かく微笑んだ。

それはおそらく応援部隊一同の思いであろう。
「それじゃ最後ね。ボス!感想をどうぞ」と部長ヌナが優しく振ってくれた。静かに立ち上がったボスは目を伏せがちに「正直に言って中学迄は芸術ソジョをバカにしてたけど、実際やってみて、とてもすごい事だと思いました。

あと、色々教えてくれた皆さんに感謝します」と言うと拍手が起こった。「そして最後にソヒャントンム、本当に고맙습니다. 」と締めくくった。ソヒャンは涙を溜めながらジッとボスの顔を見ていた。

          続く

            

1 COMMENT

夢舞台~

ボスとソヒャンの恋心~ 両想いでキュンキュン💓ですね~😍
そのまま終わらないのが、小説ですよね~😊 出来たら、ハッピーエンド👏
私も中学の頃、舞踊部に勧誘されて、긴상모を踊りました~👍 やっぱりキュンキュンしましたね~😁😁😁 でも、ハッピーエンドとはいかなかったですね~🤦‍♂️

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