春のうららかさを感じよう

足尾銅山を行く

足尾銅山。江戸時代から昭和にかけて、約400年にわたり「銅山のまち」として栄えてきた足尾町。一度は訪ねてみたくて行ってきました。

「銅山のまち」として栄えた足尾には、当時の記憶をとどめるたくさんの産業遺跡が点々としています。まずは足尾銅山観光通洞抗へ。

足尾町ではそれらの遺産が語るメッセージを未来に伝えるために「まちの全体を博物館」とする構想のもと、さまざまの取り組みを進めています。この足尾銅山通洞抗の総延長は1234キロメートル、東京から博多までの距離があるそうです。

博物館は閉山後に坑内の一部が開放され、トロッコ電車に乗って坑道に入っていけます。炭坑内には蝋人形や当時の辛く厳しい鉱石採掘の様子が年代ごとにリアルに再現されています。

銅山の観光案内後は在日朝鮮人慰霊碑に行きます。でもなかなか探せませんでした。在日朝鮮人犠牲者を追悼する碑は、小滝坑エリアを南に下った専徳寺というお寺があった跡にありました。

木製の「足尾朝鮮人強制連行犠牲者追悼之碑」が建てられ、横には木製の看板があり、強制連行後に亡くなった死者の氏名が記されていました。

その場所は木々に囲まれた湿気の多い薄暗い場所で、古い碑は変色し、碑を支える石には苔が生えていました。日本の在日朝鮮人に対する歴史認識がこのような追悼碑でも如実に表れていると感じました。

そんな産業遺産と歴史の勉強の意味合いを込めて一度「銅山のまち足尾」を歩いてみては如何でしょうか?

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