【スマホ小説】ボス 43

「えっ!」ボスとオギは驚いてハヌルと老人の顔を見た。暴行犯チョロのチャンインだからである。驚く2人を見ながら、白髪の老人は神妙な面持ちでボスの方を見て「この度はうちのサウィが多大なご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます」と頭を下げた。

「ボス氏、この方はチョロさんのチャンインです。身内として是非ボス氏に謝罪をしたいと日本までいらっしゃったんです」と言った。ボスは「これはご丁寧に、どうもありがとうございます」とお返しをした。ハヌルは「アボジ、言ったでしょ。ボス氏は怒らないって」と言って老人を見て微笑んだ。

(アボジ…???)
ボスとオギは怪訝な顔で2人を見た。それを察知したのかハヌルが笑いながら「アボジは私がデビューした時から可愛がってもらった恩人なんですよ」と言うと老人の肩を揉んだ。「プサングループ会長のプサンホと言います。ハヌルは駆け出しの頃から応援して来たんですよ。この頃は中々会えませんがね」と言ってハヌルを優しく見た。

その目は親が子供を見る様な優しさが溢れていた。そして「本当に申し訳ありません。彼の粗暴さは解っていたのですが、娘の願いで多少の事は見て見ぬふりをしてました…」プサンホ会長は淡々と話し出した。

歳をとっての娘なので甘やかしたのかも知れない。娘の結婚も反対はしなかった、サウィの粗暴が問題になる度、許してあげてと娘が泣いて媚びるので許して来た…「しかし今回のハヌルに対する嫌がらせの黒幕だと言う話と、そして今回のあなたに対する傷害事件。もう見過ごす訳には行きません。娘も今回は呆れて縁を切ると言ってます」とボスの顔を見た。

そして「でもね、ボスさん。一度身内になった、それでもサウィと呼んだ相手なんです。何とか告訴はしないで示談に応じて頂けませんか?」と改めてお願いした。ボスは「私としましても事を荒立てる気はありません。もしそうして話が長引くと…」とボスは言葉を飲み込んだ。そしてハヌルを見つめて「ハヌルさんまで巻き込んでしまうかも知れません。それは私が一番恐れる事です。なので、告訴はしません」とサンホを見てキッパリと言った。

見る見るサンホの顔に喜びが浮かんだ。そして「ありがとう、ありがとう」とボスの手を握った。ボスは「ただ、ひとつだけ条件があります」と言った。「何ですか?示談金ならお望みの額をお払いする用意は出来ています。どうぞ仰って下さい」と言った。

横で見ていたオギは告訴しないと言うボスの言葉には驚かなかった。(アッパなら多分そう言うだろうな)と思っていたのだ。(示談金か…幾らって言うんだろう?バカみたいな金額は言わないと思うけどな〜)オギはボスの顔を見守った。

「示談金か…」と言ってボスは笑った。
「条件は…」
オギもサンホもそしてハヌルさえもがびっくりする内容だった。

続く

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1 COMMENT

オギ賢い

えええっ~ 超大物じゃないですか~😆
ボスは、何を要求すのかな?😞
「バーの内装が古くなったので、内装代を…」な~んてセコイことは言わないと思う💦
んで? んで? それから? それから?

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