春のうららかさを感じよう

【スマホ小説】ボス 34

ハヌルとチは新たな気持ちで韓国へ向けて出発した。マンションを出る時、ハヌルはオギとハグをして「다시 보자」と挨拶をした。ハヌルはオギとの距離が一気に縮まった気がして嬉しかった。

そしてボスには「감사합니다 」と挨拶をして、ちょっと躊躇したがしっかりとハグをした。チはボスと握手をしてタクシーに乗り込んだ。ハヌルは別れを惜しむ様に見えなくなるまで手を振り続けた…

ハヌルは帰国の飛行機でボスの事を思い出していた。(ボス氏…私の事を心配してくれてたんだ…)朝食の後の彼の言葉が何度も彼女の頭の中で響いた。

(もっと大きな傷を受けるんじゃないか?それが心配です…弱さを見せて甘えていい、か…)胸がジーンとした。

そして娘のオギ。素直で可愛らしいあの子との距離が縮まった事がハヌルは何より嬉しかった。(心の支えが出来た…かな?)

一人でニコニコしてるハヌルを見てチは言った。「いい?これからが本当の戦いよ。失踪してた事は絶対に秘密だからね。今から家に行ってそのまま寝てなさい。社長とも病気で療養中だって事にするとなったからね…」と普段になく強く、また緊張した声色で話すのだった。その声を聞いてハヌルも心を引き締めた。

しかし社長とマネージャーのチ、そしてハヌルの思惑は、根底から潰れてしまった。

2日前「28プロ」で、ハヌルのマネージャーのチと話したあと、雑誌「ショック」の記者ミスは、ただならぬ雰囲気を感じた。

(やはり何かあるわ)記者としての直感を感じたミスは助手のジホに「いい?私はあのマネージャーに張り付くから、あなたは社に戻ってデスクに報告して来て。一応パスポートは持って来なさい」と言うとビルの陰に移動した。

ジホは「わかりました」と言うとミスのただならぬ雰囲気を感じて急いで社へ車を走らせた。ミスはビルの陰でジーッと出入口を注視していた。しばらくするとビルからマネージャーのチが足早に出て来た。

(来た!やはり何かあるわ)
チは手を上げてタクシーを止めると急いで乗り込んだ。ミスもタクシーを捕まえて後を追う。高速道路を飛ばしてタクシーは走る。どうも金浦国際空港に向かっている様だ。

「もしもし、あのね、どうも金浦空港に向かってるみたい。そう、あなたも急いで空港に来なさい。取材道具も別れないでね」

何とかチと同じ飛行機に乗り込めた2人。チが見える後ろの席に座り打ち合わせをする。「チさんがどう動くか解らないから、目を離してはダメよ」とミスは注意を促し「いい?この仕事は見つかったらそれで終わりよ。絶対に目についてはダメよ」と念を押した。

ジホはカメラを拭きながら頷いた。

続く

5 COMMENTS

ハグ&💋

良いな~ ボスもオギもハヌルとハグ出来て~😞 私もしたいよ~ ハグ&💋
しかし、仕事とはいえ、こっそり尾行して様子を探るなんて~ けしからんね😞
私にはできない職業です~ 探偵と文春の仕事~💦
人のことはほっとけよ~😢 と、思っちゃう~
んで? んで? ボスとのハグ写真が文春砲になっちゃうんですか?😂

何事も用心…

ちょっとまた展開が怪しい予感だ。俺も用心しよう〜っと✈
何もないけど、、、ちぇっ❗

蝉しぐれ

28の신성균の写真がうけたものの、話が分からなかった。16からは、残ってて良かった。
どうにか、話が分かった。

ブログ通

ん?
ボスの話しは1から見れますよ。
よーく見てみてね。

栃木?💦

신성균???
知ってるようで~ 知らない😢
小説の中と実物と混同してますか?

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