春のうららかさを感じよう

今日は詩人・金素月の誕生日

今日パソコンでgoogleを開いたらこんな挿絵が…。

編集部
編集部

すみません💦 どなたでしょう?

今日は金素月の生誕118周年の日です。毎度のWikipediaによると金素月(1902年9月7日 – 1934年12月23日)は、朝鮮の詩人です。

1920年、20歳で忽然と文壇に現れ、流れるような朝鮮語でもって情と恨(ハン)を独特の律調で表現した天才詩人と呼ばれましたが、32歳で自らその命を絶ちました。民謡風の詩人と称され、今も愛され続けている国民的詩人です。彼の詩のうち4篇が『朝鮮詩集』に収録されていますとのこと。

編集部
編集部

なるほど詩人の方なのね?そして自死されてしまったと…。

裕福な家庭で育ちましたが、素月が2歳のとき、アボジが日本の人夫に袋叩きにされる事件があり、アボジは精神異常に陥ってしまいます。そのことが後の素月の人生に暗い影をさします。

1922年に5学年に編入した素月は『開闢』を通して早くも37篇の詩を発表しています。学校を卒業後に渡日。関東大震災で帰国した1923年に発表した詩は、彼の代表作となりました。1926年頃から東亜日報の支局を運営するようになりますが思うようにいかなかったようで、土地を売って運営資金を捻出しますが、結局行き詰まり、3年後に事業をやめます。経済難が素月を追い込み、しだいに酒に身を委ねるようになります。

1934年故郷に戻りますが、やがて市場で阿片を買い求めます。12月23日服毒自殺で帰らぬ人に…。亀城郡西山面に埋葬されたといいます。

そんな彼の有名な詩、진달래꽃アップします。

진달래꽃

나 보기가 역겨워
가실 때에는
말없이 고이 보내드리오리다.

영변(寧邊)에 약산(藥山)
진달래꽃,
아름따다 가실 길에 뿌리오리다.

가시는 걸음 걸음
놓인 그 꽃을
사뿐히 즈려밟고 가시옵소서.

나 보기가 역겨워
가실 때에는
죽어도 아니 눈물 흘리오리다.

愛する人が、私のもとを去ってゆくのに…私を捨てて行くその人の行く道が
幸せであることを願い花びらを撒く…。

こんな発想の持ち主は、どれほどの高い矜持でもって、この試練を乗り越えようとしているのだろう?と圧倒されますね。そして最後の「死んでも涙を見せない」の一文で、実は今にも溢れんばかりの涙を胸にためて、やっとのところで、한(恨:ハン)との均衡を保っているのがみなさん、感じられませんか?