【投稿】台東商工会顧問の“米寿の祝賀会”と“記念冊子”

今週、同級生から、台東商工会顧問の米寿の祝賀会の冊子とDVDが送られてきました。

米寿の祝賀会は、先月東天紅で行うという話は聞いていましたが、顧問の米寿の祝賀会にあわせて、これほど多くの地域の商工会の役員や同胞が一堂に集まったことは、かつて聞いたことがありませんでした。 ましてや記念の冊子やＤＶＤまで作るとは正直驚きです。

私は、顧問の人柄に対しては、正直よく存じ上げてはいなませんが、台東地域の在日コリアンの中で、この方の存在と業績が計り知れなく大きいということを、物語っているのではないでしょうか。

幼い時にご両親を亡くし、15歳の時に渡日。日本の終戦後にアメ横の闇市で始めた商売は、失敗の連続でした。色々な失敗や経験を体験しながら、台東地域の在日同胞たちが互いに助け合い協力をする姿勢は、やがて現在の信用組合設立という事業に受け継がれていきます。

“台東”という場所。それは顧問の「第2の故郷」と言えるのではないでしょうか。

「年上が後輩の面倒を見、年下は大人を敬う情を持って相手と接することが、台東の伝統である」

「今日、在日同胞を巡る状況は厳しさを増すばかりだが、商売が難しい今こそ、私たちが知恵と力を出し合って、相互扶助の精神で、この苦境を乗り越えないといけない」と顧問は私たちに熱く語ります。 

冊子は、顧問が幼年時代に遊んだ済州島の虎島の写真を背景に台東商工会で製作されました。米寿祝賀会の参加者に配られたそうですが、機会があれば是非、見てください。