春のうららかさを感じよう

【スマホ小説】ボス 40

次の日の「ショッキングトゥルース」は盛り上がっていた。「スクープ!キンチョロ容疑者(プサングループ取締役)日本で逮捕!傷害容疑で現行犯!!」衝撃的な題目が目を引く。

ジホは興奮を隠せず顔を紅潮させている。社の先輩は「お前、よくこんなスクープ撮れたな」と感心している。「はい、実はミスさんが…」と言うと隣でこちらも興奮しているミスを見た。「実は例の男性が気になって密かに張るように言ったんです。そしたら偶然…」と言うとジホに首で促した。

「 張り込みの2日目に何処かで見かけた顔が例のファランに見えたと思ったら、すぐに出てきて近くの物陰に隠れるのが見えたんですよね。これは何かあるぞ!と張ってたら…」と言って写真を見せながら「殴ったんですよ」と一連の流れの写真を指差した。

「でも何ですぐに記事に載せないんだろう?」と皆疑問に思った。唯一ミスとジホは薄笑いを浮かべてたが…

「ショッキングトゥルース」の社長室には幹部が集まって会議を行なっている。「しかし…困った問題が起きたな」と副社長が口火を切った「それもよりによって我が社のスクープとは…」と取締役が後を追う。「でも…現場が頑張って取ってきたスクープです。むやみにボツにするには…」とデスクが発言した。

「何を言ってるんだ君は!相手はプサングループだぞ!うちで1番の大口の広告主!しかもプサングループ会長が可愛がる一人娘の旦那だぞ!」取締役が机を叩きながら叫んだ。「しかしこの事実は既に日本でも報道されてますし、韓国でも徐々に知れ渡ってます」

すると、今まで黙ってた社長が口を開いた。「それはまずいですね〜我々にとってスクープは何より大切な筈です。それも現場が苦労して取ってきたのに…」「はい、幸いうちには他社にない現場写真があります。インパクトではダントツの筈です」とデスクが言うと社長は意を結した様に「次号はいつですか?」と聞いた。「明後日です」と副社長が答えると「では予定通りスクープで行きましょう」と決めた。

副社長と取締役は共に複雑な表情だったが、トップが決めた事だ。反対する訳にはいかなかった。皆各々の部署へ戻って行った。社長と2人きりになったデスクは「ただ社長…そうなると…」と心配そうに話した。「そうですね。あの件も関わって来ますね…」と言うと社長は一点を見つめた。

「ショッキングトゥルース」発売の日。韓国には衝撃が走った。他社にはない写真が話題をさらった。写真にはキンチョロがボスの頭を棒で殴る姿がハッキリと写っていたからだ。数回殴った後、取り押さえられる場面、警察に連行される場面が連続写真でしっかり写っていた。

何の弁解も出来ない決定的瞬間、スクープであった。その号は「ショッキングトゥルース」の販売記録を更新した。

続く

2 COMMENTS

チョロは元気かな?

これでチョロの会社もおしまいだね~😢
女に狂った逆玉チンケ野郎の末路か~😞
バカな野郎だねぇ~💦
んで? んで? それから? それから?

週刊文春

チョロくん逆玉に乗って豊かな人生なのに何が不満なのかね〜。アレもコレも欲しがる強欲な奴だな。
スキャンダルやゴシップでメシ食うマスコミも似たりよったりに思えるのは私だけ?

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