ジンスーMy love ⑮

時間は午後6時になろうとしていた。현주からの電話はまだない。ジンスが待ちきれず発信ボタンを押そうとした時、メールがきた。<突如회의が決まって通話できないからメール했다。사진 잘 봤다. 元気そうでよかった。그리고 비데오 정말 고맙다.김봉두の영화、 감동, 눈물이였다. 혼자 보기 아까워서 교실에서 상영했소. 학생들도 많이 감동하고있었다.다시한번 고마워.また改めて전화 한다네.>

会議中にメール打ってるのかね?それよりも情緒的だった昨晩のメールと比べるといたって事務的な文章だった。

つかず離れずの感じで、ジンスはイラッとさえする。実は、현주はメールする前に미화と電話で話していた。同級生女子にも独特の世間はあるのだ。현주は미화にプチ同窓会の話を根掘り葉掘り聞いたし、미화はジンスとの通話で過去の事を言っちゃった事や、ジンスの反応まで逐一伝えていた。현주は又聞きだから温度を感じ難い。そんな女子同士のやりとりを、ジンスは知る由もない。知らされる事も永遠にない。

현주は미화の話を聞いて、何で余計な事するのよと怒り心頭だった。미화は過去の話をしただけと、謝る代わりに逆ギレした。昔の片思いとはいえ、ジンスがその事実を知ったと思うと、현주は気まずくて仕方ない。恥ずかしくて今はジンスと普通に喋れないと思った。そして思案の末、煙幕をはったのだ。突如の회의との嘘もその一環だった…

ジンスの仕事はそれなりに順調だった。営業エリアを北関東まで広げたおかげで、新規の契約先を獲得した。だが、大規模な改装は殆どなく、パチンコ・パチスロの島工事や台間の玉・コイン貸機の設置など細かい工事が多かった。それらは閉店後から開店前までが工程なので、けっこう大変だ。たいして儲からないから数をこなさなければならない。なので、工事がない日は直帰して早寝する。アフターのお付き合いも最近はおざなりだ。ミミからの電話もないから彼女がいる가게に行こうとも思わない。

よくしたもので、仕事が一段落した頃にミミから電話がきた。

「오빠、私、成田空港にいる。今から韓国行くよ。」「えっ、随分急な話だけど悪い事が起きたとか?」、「아니、ちょっとした仕事よ」「そうなんだ。気をつけてね」「戻ったら전화할게. 그리고 오빠 바람 피우지마. 바람 피우면 죽어. 알았지.」

最後の台詞がジンスを笑わせる。바람 피우지마 じゃなくて、「바람 핀 相手があなたでしょ」と頭の中でツッコミを入れる。同時に、そんな深い関係になってたっけと自問する。また着信音が鳴った。未登録の番号からなので、彼はスルーした。呼び出しは長く続いた。ジンスは留守録設定を解除してたのを思い出しセットしなおした…

         続く

2 COMMENTS

ほどほどに

ジンスさん、ほどほどにしないと火傷しますよ。(笑)

もう経験したくない…

深みにハマって、火傷の予感…😊😊😊

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