梅雨明けから本格的な夏へ

教育実習の思い出(3)

月曜日の1時間目、記念すべき私の初授業が行われる、それも受け持ちクラスの2年1組で。

土曜日の放課後学生達に「お前ら、頼むから月曜日の1時間目は遅刻しないで出て来いよ。私の初授業だからな。他の朝大の実習生も観に来るから。頼むぞ」とお願いをした。「は〜い」と軽い返事が返って来たので不安になり、もう一度念を押して「本当に頼むぞ」と言うと学生達は「わかったわかった…」と言いながら帰って行った。

ある班委員は私の肩をポンポンと叩きながら、ある女子はウインクをしながら私の前を通り過ぎる。それでも不安そうな私に班長は「ソンセンニン、あまり心配いらんて。あいつらもやる時はやる奴らや」と何の根拠もない自信を見せつける。そして「月曜日の朝に会おうや」と言って帰って行った…

さて、月曜日の1時間目。
「🎵カーンカンカカン、カンカンカカン🎶」(東京と同じ音楽です)
(さぁ、行くか!)
「ガラガラ」
勢いよく戸を開ける。
(な…あいつら〜💢)
半分も来てない。

後ろに立つ朝大の同級生達も同情の眼差しを私に向ける。ここで落ち込んでてもしょうがない。「じゃあ、授業を始めよう」と気を取り直して、黒板に題目を書き出した時「ドタドタ」と階段を駆け上がる足音がして「ガラガラ」と戸が開き5〜6人の学生がなだれ込んで来た。「ハァハァ」と息を切らした学生が後ろに立つ。

「앉으시오」と席に座らせるとまた何人かが入って来て後ろに立つ。座らせるとまた入って来て…と言った調子で、授業が終わる頃にはほぼ9割の学生が座っていた。

授業が終わり朝大の同級生が出て行くと、班長が近付いてきて「ソンセンニン、良かったな。皆奴らなりに頑張ったんやで」と班の仲間を見ながら言った。
「あぁ、そうだな…でもな、お前まで遅刻したらシャレにならんだろう」と言うと班長は「あれ、やっぱりバレとった?」と舌を出して逃げて行った…とりあえず、私の授業のデビュー戦は(内容は全然覚えてないが)こうして無事終わった。

「ソンセンニ〜ン。お昼ご飯一緒に食べましょう」
朝大生の詰所にはお昼時となると担当の学生達が誘いに来たり、お弁当を持って来たりする。大学生でも女子は比較的に呼ばれる頻度が高い。

それ以外の男子もチョコチョコと…「なんか高校時代思い出すよな」と同じ東京出身の朝大生と笑いながら話しをする。
력지(歴史地理)に所属する彼は見た目は強面だが心優しい好男子だ。だが、私も彼もこう言った催しにはとんとお呼ばれがない💦
(やっぱり同じ東京出身。同志だな)そう思った。
「さ、んじゃご飯食べに行きますかね」と2人肩を並べて校内にある食堂に行くのが日課であった。

2人で歩いていると不意に後ろから「ソンセンニン」と声をかけられた。
2人ともピタッと歩みを止めて、(ソンセンニン、キター(≧∀≦))と喜び勇んで後ろを振り向き、顔を確認する。
私:(誰だ?知らん)

横の同級生の顔を見る。同級生の顔に喜びが溢れる。
「あの…お昼まだですよね?教室で皆で一緒に食べませんか?」
「そうか…わかった。じゃあ行こうか。ハハハ」

彼は笑いながら踵を返すと学生と一緒に俺から離れて行った。
(おい、俺を一人にするな!おい、おい、お〜い!この、裏切り者〜)

続く

2 COMMENTS

京都のハッキョでしたっけ?

そして一人ぽっち、人気がない~って話ですか?
まぁ~しょうがないですよね💦 いつかは、どこかでスポットライトが当たる時があると思いますよ~👀 頑張りましょう👍
って、そんな深刻な話じゃないでしょう? 実習の話だよね~💕

結果が全て!

可愛そうに~~。
そんなにもてなっかんですね~~。
でも大丈夫、今では立派なアボジになりました。

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