おかしな娘のオモロイ話(36)ーゴミ出し

朝のゴミ出しは夫の仕事。
我が家の集合住宅には、毎朝 8 時 20 分頃にゴミ収集車が来る。それに間に合わなければ、1週間大きなゴミを家の中で持ち越し。夫は早起きが苦手でなかなか起きない。いつも 8時15 分とか、ギリギリまで寝ている。私に怒られてようやく起きるか、ゴミ収集車の到着メロディーを聞いて起きるかの、どちらかである。

私:早く起きてゴミ出してー!収集車が来ちゃうーー!!
今日は特別大きなペットボトルのゴミと、プラスチックゴミを出せる日。ペットボトルを出せる日は月に2回だから、今日を逃したらあと二週間後。こんな大きなゴミ袋をベランダにあと2週間置いとくなんて耐えられない。とにかく夫をたたき起こす。

夫:あと3分待って、、むにゃむにゃ
夫は全然起きない。

チャラララ~♪ はっ!!!収集車がこっちへ来ている。車から流れるメロディーがだんだん大きくなる。
私:来た!!収集車来たよ!!アッパ早く起きて~!!!
ようやく眠い目をこすりながら夫が起き上がる。
夫:やべっ!収集車来てる!!
夫は慌てながら、パジャマのまま大きなゴミ袋を二つ持って、飛び出して行く。

……遅い。夫が帰ってこない。我が家はマンションの 5 階だけど、ゴミ出しなんてすぐだ。きっと収集車に間に合わなくて、外で気まずく思ってるのかな?
これまでも間に合わない日は何度もあった。その都度、私はぶちギレである。

夫:た、ただいまぁ~
私:出せた?
私はすでに夫をにらみつけている。
夫:いや~間に合わなくてさ!車追いかけたよ。は~疲れた~
私:ん? 追いかけた???
夫:そうそう。ゴミ袋二つ持って。うちを出たとこの十字路でようやく追い付いたよ。

まさかの返答に私は吹き出す。
大きなゴミ袋を二つ持って、走るパジャマ姿の男、、、
ゴミ収集の人、驚いただろうな。

夫:そうそう。途中、同じ保育園のエイトくんのママに会ってね。ちょっと話したよ。
(ドキッ!)
私:え?!その格好で?!
よりによって、夫のパジャマはキャラクターが描かれた派手な黄色のパジャマ。(ヤバい姿を見られた、、、)
私:エイトくんのママ、なんか言ってた?
夫:大変ですねって言われたよ。「オレ、これやらないと妻にぶちギレされるんで~」って言ったらさ、「えー!ちゃん丸くんのママってキレるんですか」って驚いてたから、毎日ボクにキレまくってますって言っといた。

なんか複雑な気持ち。夫のヤバい姿を見られた上に、なんだか私が夫にモラハラしてるみたいじゃん。ちっ。保育園では、めちゃくちゃ笑顔で優しい母であり妻を演じているというのに… ペットボトルのゴミよりも、大きな何かを失った気がする。