春のうららかさを感じよう

在日韓国人YouTuberヨンヘさん 日本を離れて気づいた「すごい」こと

韓国・ソウル在住のYouTuberヨンヘさん。福岡県で生まれ育ち、日本でモデルやリポーターの仕事をしていましたが、結婚を機に2019年から韓国へ拠点を移しました。現在は、韓国のローカルグルメを中心に最新情報を動画で配信し、日本人旅行者から人気を集めています。そんなヨンへさんには、日本を離れて改めて感じた「日本の良さ」があったようです。

韓国に住んで4年目。食べ物はおいしく、新旧混ざった街並みも美しい、ここソウルでの暮らしを満喫中です。ただ、ふとした日常で「日本ではこうだったのにな」なんて思うことがあります。日本で生まれ育ち、仕事もしていたので、これまで気にしたことがなかった日本での「当たり前」が、実は「すごいことだったんだ」と気づかされることがあるのです。  

なんといっても「トイレ」への考え方

まずは、なんといってもトイレですね。日本の公共のトイレは本当にきれいだと改めて感じます。日本では使用したトイレットペーパーを直接流すのが普通ですが、韓国では流さず横に設置された箱の中に捨てるところもあり、いまだ「きれい」とはほど遠いイメージがあるのも確かです。

それから、日本にはトイレにまつわるお話がたくさんありますよね。たとえば、トイレ掃除をすると運気が上がるとか、神様がいるとか。日本には毎朝トイレ掃除をする大企業の社長さんがいるといった話をすると、韓国の人に驚かれます。基本的にトイレへの考え方が違うのだと思います。 「きれい」つながりで言えば、ゴミが落ちていないところもすごいですよね。日本だとタバコをポイ捨てすれば罰金を課す地域もありますが、韓国では普通に歩きタバコをして、道端にポイ捨てしています。

バスやタクシー内での対応も丁寧 人も優しい

ふたつ目は、バスやタクシーなどの運転手さんの対応です。私の夫は韓国生まれの韓国人なのですが、日本を訪れた際に一番「すごい」と驚いたのは、バスのアナウンスだそうです。その時々で、「出発します」とか「ドアが閉まります」や「信号で止まります」などと全部知らせてくれます。韓国では、バス停に止まる時くらいしか教えてくれません。

それから、日本のバスは乗客が座るまで待って出発しますが、韓国はすぐ出発するので、揺れながら席を探して座ります。バスから降りる際も、日本ではバス停でちゃんと停止してから降りますが、韓国ではバス停に着いてから降りようとするともう遅いんです。すぐに出発してしまうので、みんなバス停に着く前に出口まで移動して待っています。韓国に移った当初は、日本のタイミングでバスに乗っていたので、降りそびれそうになったこともあります。

そういえば、夫はタクシーにも感心していましたね。運転が丁寧で安全だと。韓国のタクシーは、お客さんが乗ったらすぐにビューンとすごいスピードで出発してしまいます。それから自動ドア。韓国では自分でドアを開けるので、日本でたまに運転席から降りてドアやトランクを開けてくれるドライバーさんもいて、恐縮することもあります。

日本人のホスピタリティ

みっつ目は、運転手さんの対応にも関連するかもしれませんが、そもそも日本人のホスピタリティです。夫と友人2人が日本を旅行したとき、ホテルまでの道に迷ってしまったことがありました。通りかかった20代くらいの女性に「道がわからないので教えてください」と聞いたら、自分が目指していた方向とは別だったにもかかわらず、女性はホテルまで一緒に行ってくれたそうです。

10分ほど歩いてホテルに着き、夫がお礼を差し出そうとしたら、丁重に断られ笑顔で戻っていったそうです。友人ふたりも、その対応、ホスピタリティに心打たれ、驚いたそうです。もちろん韓国にも助け合いの文化はあります。しかし、普段はどこか控えめながらも、「困ったときはお互い様」と知らない人にも手を差し伸べる独特のマインドが日本にはあるように思っています。夫から話を聞いて、日本人のこういったホスピタリティが、日本にいた私が好きな点でもあったと改めて気づきました。

職人さんへのリスペクトも素晴らしい

食べることが大好きな私は現在、韓国へ旅行に来たとき絶対に食べてほしいローカルフードを紹介しています。直接お店や市場に足を運び、関係している人にお話を聞き、食べてみておいしさをリポート。改めて韓国の食べ物のおいしさ、食文化の深さを感じている日々です。

日本の食べ物もおいしいです。私がもっとも印象に残っているのは、佐賀県のウナギ屋さんですね。本当においしかった! なんでも、秘伝のタレを先代から継ぎ足し、継ぎ足しで使っているそうです。タレが入ったツボが真っ黒で、歴史を語っていました。お店の建物も昔から受け継いできたもので、店内の一部が煙で真っ黒になっていて趣もありましたね。

日本では100年以上続く老舗の飲食店が全国にありますが、韓国の飲食店は30年続けば長いほうなのです。また、日本では「いい大学を出た、出ていない」などは関係なしに、その道一筋の職人さんをリスペクトする風潮があるのは素晴らしいことだと思います。

居酒屋、コンビニエンスストアの品ぞろえも驚くべきこと

韓国に来て懐かしく思うのは、日本の居酒屋さんです。日本にいると当たり前に感じますが、居酒屋さんにあるお酒の種類の多さは驚くべきことです。チューハイだけでも何種類もあるのでしょう? カクテルやサワー、ワイン、日本酒、さらにはソフトドリンクも種類が豊富です。なんでもそろっています。韓国はビールと焼酎くらいしかなく、ワインなら専門店に行けばありますが、普通の飲み屋には置いていません。

居酒屋さんのメニューを見るだけで本当に興奮します。食べ物の種類の多さもすごいですね。韓国は、たとえばクッパならその専門店が多いですからね。なんでもそろっている居酒屋さんは、日本独特の食文化だと言えるでしょう。

そうそう、和食のお店やお寿司屋さんなどでは、サービスで食事の最後に温かいお茶が出てきますよね。これも当たり前ではないのです。韓国では考えられません。私の友人が日本へ行ったとき、その温かいお茶のサービスに衝撃を受けていました。

コンビニエンスストアで売られているお弁当なども、日本のほうが品ぞろえはいいと思います。商品がいつもきれいに陳列されているのも特徴的です。接客も丁寧ですよね。まるでアナウンサーのようにハキハキと「いらっしゃいませ」と店員さんがあいさつしてくれます。品物の袋への詰め方も丁寧。まずは飲み物を下に置いて、その上にお菓子などを崩れないように置いてくれます。プレゼントなのかなと思うくらいきれいです。日本では当たり前の光景になっているかもしれませんが、すごいことだと思います。

余談ですが、日本のお店では、品物がどこにあるか聞くとそこまで店員さんが連れていってくれますよね。日本のお店では、基本的にみんなが丁寧に接してくれるので、とても気持ち良く過ごさせてくれるんです。そんな日本に行って、日本が大好きになる韓国人は本当に多いですね。

◇ヨンヘ
3月11日、福岡県出身。10代後半からモデル事務所に所属。雑誌やファッションショーなどでモデルを務める。2004年、テレビ西日本の情報番組「ももち浜ストア」でタレントとしての活動を開始。Jリーグ・サガン鳥栖やプロ野球・福岡ソフトバンクホークスなどの試合でベンチリポーターも務めた。2019年、結婚に伴い韓国へ移住。現在、ソウル在住でYouTuberとして活動している。

記事はHint-Potから

4 COMMENTS

幻滅したくないので〜

へぇ〜 そうなんですね😅
ますます韓国🇰🇷旅行✈️は、行きたくなくなりました😅まぁ、三泊四日くらいなら我慢できるかな?

狙ってたのに…

ヨンヘさん結婚したたんだ~💒
それも、現地の韓国人と…
まあ、オイラも結婚してるけど…、ちょっとブルーでしゅ👇

ファン💕

食べっぷりも良いし、綺麗だし、安いお店の教え方も親切だし、つまらないギャグも言わないし(笑)、私もファンです💕

韓国のトイレ、ここ数年で激変しましたよ。日本程では無いけど、段々だと思います。確かに日本の丁寧さは外国人は驚くでしょうね。
でもー、「お客様は神様」的な考えは、韓国や外国を見習って欲しいです。接客業してますが、お客さん威張っています💢❗心の中で悪態ついてます🤣
お客さんもお店の人も対等だーー。(言えた~🤣)

ヨンヘちゃん頑張れ~💕

武者小路実篤

なるほど、芸能活動らしき経験はしていたのですか。道理で、ずぶのシロウトには見えませんでした。おそらく撮影をしているのはダンナでしょう。仲よきことは美しきかな。

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