梅雨明けから本格的な夏へ

【健康】私の大腸がん治療

きっかけは月に1回、糖尿病を診てもらっているかかりつけの先生から、大腸がん検診を勧められたことでした。仕事を理由に5~6年くらい受けていませんでしたが、便潜血検査を受けてみたところ、陽性の判定で、大腸内視鏡検査ができる病院を紹介されました。

大腸内視鏡検査を受けたところ、ポリープがたくさん見つかりました。そこでははっきりがんとは言われませんでしたが、より専門的な検査が必要と言われ、大学病院を紹介され検査をしたら、S状結腸の大腸がんと診断されました。

検査に立ち会った先生が「ポリープがここにもある、ここも見ておこう」と言葉を交わされるのが聞こえてきました。それまで病気の情報は、テレビや新聞から見聞きする程度でしたが、ポリープがたくさん見つかったと聞いて「治らないんじゃないか」という不安が頭をよぎりました。

検査後、妻には「治らないかもしれないから覚悟しておいてほしい」と伝えました。もしものときに一人残される妻のことが気がかりでしたので、動揺していることを見せないように振る舞ったのを覚えています。

検査結果は妻と二人で聞きました。先生が図を使いながらがんの場所を説明してくれ、ステージⅢaのS状結腸のがんだと診断されました。ポリープが見つかった段階で「自分は多分がんだろう」と覚悟はしていたので、大腸がんと診断されたことのショックはそんなにありませんでした。

それよりも「手術すれば高い確率で治りますよ」と言われて、安心した気持ちの方が大きかったです。

手術は大学病院でしたが、大きな病院ということもあり順番待ちがあったので、がんと診断されてから手術までは2ヵ月ほど期間がありました。その間に、大腸がんの手術を2回受けた親戚に何度か話を聞きました。ほかの人の体験談を聞くことで、治療のイメージができましたし、「大丈夫。このとおり元気だよ」という言葉で、そんなに心配しなくてもいいのかもしれないと思うことができました。

当日は腹腔鏡を使った手術を受けました。手術を受けた日は痛みがあってつらかったですが、翌日にはだいぶ軽くなっていました。手術翌日の午前中まではHCU(高度治療室)という特別な病棟に入っていましたが、午後には一般病棟に移って、夕方には歩く訓練を受けました。

手術したら運動に制限があり、ずっと寝ていなければならないと思っていましたが、実際は院内を歩き回ることもでき、思ったより自由に過ごすことができました。

また、看護師さんと話したり、談話室に行って先輩患者さんの話を聞いたりしました。やっぱり入院は普段の生活とは全く違うものなので、どうすれば少しでも自分らしく過ごせるかを考えてみるといいと思います。私の場合は一人でいると気分がふさぎこむということがわかっているので、点滴を打っている状態でも談話室に出向くようにしていました。

看護師さんには、病状や血液検査の結果など、疑問に思ったことを質問しました。看護師さんから「今日の調子はどう?」といった感じで気さくに声をかけてもらえることが多かったので、質問しやすかったですし、丁寧に答えてくれました。

また、病院には先輩患者さんがたくさんいて、療養生活について相談すると、「そういうときはこうすればいいよ」といろいろなアドバイスをもらえました。皆さん実際に大腸がんを体験されているので本当に参考になりました。なにより、いろいろな人と会話することで気分も明るくなる気がしました。

しばらくして主治医の先生から、術後の補助化学療法について説明を受けました。「再発のリスクを少しでも減らすためには術後の補助化学療法を受けたほうがいいと思います。ただ、デメリットとして抗がん剤の副作用がありますので、受けるか受けないかはご自身で決めてください」と言われました。

私としては再発が心配でしたので、その場で術後補助化学療法を受けることに決めました。2週間に一度、3時間くらいの点滴注射を外来で受け、その後は一定量の抗がん剤を注入する携帯用ポンプ(500mLのペットボトルくらいの大きさ)を46時間ほどつけて自宅での点滴を行いました。期間は6ヵ月間でした。

その間、手のしびれというか、冷たいものを触るとピリッとなったのと、多少脱毛がありました。また、点滴をしている間は、だるさを感じました。ですが、幸いにも重い副作用は出ませんでした。重い副作用が出たときには一時的に治療を休むこともあるようですが、私の場合は一度も休むことなく治療を継続でき、主治医の先生からも「けっこう珍しいんですね」と言われたくらいでした。

治療を始める前に病院から説明資料をもらい、どんな副作用があって、どのくらいの時期に現れやすいかわかっていたので、副作用が現れても「ああ、これのことか」と不安になることはありませんでした。その他にも疑問に思ったことは主治医の先生や看護師さんに相談していたので、前向きに治療に取り組めたと思います。

また、あまりくよくよ考えないようにもしていました。「つらいけど、点滴を受けているときだけ、半年間だけ」といった具合です。

今は、治療前とほとんど変わらない生活を送っています。お酒もたしなむ程度に飲んでいます。ただ、私が糖尿病であることも理由だと思いますが、野菜をなるべく多く摂れるように、妻が食事に気を遣ってくれています。私も感謝して、いつも残さず食べるようにしています。

手術からまだ3年。再発の不安はありますが、定期的に検査を受けているので、再発したとしても早く見つけてもらえると思っています。

病気は前向きに考えて治療に取り組むことが一番だと思います。一人で悩んでいても答えが出ないこともありますし、気分が落ち込むこともあります。周囲の人や医療従事者の方に相談して、わからないことを聞くことで、不安が解消されることもありますし、何より気分転換になると思います。

手術や術後補助化学療法ではつらい時もありましたが、周囲の人に相談し、支えてもらったおかげで、前向きな気持ちで乗り越えることができました。

また、大腸がん検診を受診していなかったことは私自身、とても後悔しているので、受けていない人には定期的に検診を受けていただきたいですね。私の場合は内視鏡検査を3度も受けた後に手術することになりましたが、もっと早くに検診を受けていれば一度目の内視鏡検査でがんを取れていたかもしれません。

定年まで忙しくて検診を受けられなかった人でも、定年を機に受けてみることをお勧めします。また、私の場合はかかりつけの先生から勧められたことがきっかけで大腸がんを発見できましたので、がんに限らず、普段から健康について相談できる、かかりつけ医を持つことも大切だと思います。

(匿名希望)

2 COMMENTS

さぁ~検査だぁぁぁ~

詳細な報告、ありがとう👍
私も検査してみよっかな?~と言う気持ちになりました😊
でも、投稿者とちょっと違う環境なので、食事を作ってくれる人もいなければ、励ましてくれる人も少ないです💦孤独な闘いになりそうなので、もう少し勇気が湧いてくれば検査して見ようと思います。投稿者さんは、幸せですよね~💕👀
最愛の妻と末永くお幸せに~👏

生きれて良かったですね💕

検査大事だな~と思いました。
が、全部の癌が心配になると全身診てもらわないといけない訳で。難しい。
身内に癌が多いので多分自分もどこかの癌にかかるだろうなと心の準備はしています。

今で三年ですか。早めに見つかって良かったですね。お大事に💕

現在コメントは受け付けておりません。