春のうららかさを感じよう

ドラマ『1970 ぼくたちの青春』

「1970ぼくたちの青春」をYouTubeで観ました。いわゆるあの時代の青春グラフィティー。特筆すべきは随所に在日とウリナラの事が散りばめて描写されてること。今から29年前のドラマです。番長(在日役)の 筒井道隆 さんはまだ10代です。若い!青春真っ盛り、といった感じです。

出演者も当然ながら若いです。吉岡秀隆、萩原聖人、石田ひかり、陣内孝則、そして番長のアボジ役は橋爪功です。

冒頭で登場する風間杜夫。最初は番長の20年後かと思いましたが、ノンポリ( 吉岡秀隆 )の20年後だったとは・・・ちょっと無理があるかなぁ?

衝撃だったのは番長がウリナラに帰ってしまったことです。当時はウリナラへの帰還事業が盛んだった頃ですね。今、番長はウリナラでどんな生活をしているのかな。

舞台は今から50年前の1970年。ドラマの制作は29年前です。

見どころは冒頭の帰国した番長からのハガキ。ピョンヤン放送。ケンカのシーンでのチョーパン(パッチギ)。番長が在日でウリナラに帰国すると告白する場面。結構グッときますよ。

ドラマは結構長いので、まずは上に記した場面だけでもご覧下さい。いろいろと考えさせられます。

右寄りのフジテレビがこういったドラマを放送するのは珍しいと思いましたが、調べてみると1990年に自民党が日朝関係をシフトした頃なんですね。

この年の9月に金丸信自民党副総裁がウリナラを訪問してます。そういった絡みもあったのでしょうね。

(パッチギ)

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その後のバンチョウ

このドラマ、演出の杉田成道氏の実体験に基づいて脚色されたそうで
全て実在の人物がモデルになっているそうです。
杉田成道氏は『北の国から』シリーズなどの演出家として知られていて
このドラマのナレーションもなんとなく倉本聡の雰囲気がありますね。
バンチョウは元北関東歌舞団の尹漢信さんの次兄で
同窓会のくだりも本当にあった話だそうです。
1991年は日朝関係も良好だったことからフジテレビでさえこのようなドラマを制作出来たのかな?
ちなみにバンチョウのお兄さんは一緒に帰国され
元山にある江原道芸術団で長らくピアニストとして活躍されました。
杉田成道氏の兄もピアニストらしく
そんな縁でことさら仲が良かったのかな?
ちなみにバンチョウもお兄さんも御健在だそうです。

初めて知りました。それは良かった。
「番長」ご健在なんですね。
なんか嬉しい😊

その後のバンチョウ

同窓会、実際に訪日を試みたそうですが
400万かかると言われ断念したそうです(´・_・`)

以下、尹漢信さんのFacebookからの引用です。

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平成三年に放送されたドラマ

登場する人物という人は私の腹違いの兄です。
筒井道隆さんが演じてます。

物語は基本的に実話だそうですが、
★父はのんべの設定ですが本物は下戸( ̄∇ ̄)
★兄が朝鮮に行ってしまうのは大学時代
★学生運動と重ねる設定で1970となってますが本当の時代は1960年代

クラスメイトの悩みや死、先生の恋愛、敵対高校との喧嘩は有名(笑)

この兄は次男でバスケット部で活躍、成績も喧嘩も優秀( ̄∇ ̄)

父や地域の諸先輩からもエピソードは絶えず、男気のある人柄で慕われてたそうです。

長男はというと高校からピアノを始めて武蔵野音大に行ったそうで練習の鬼だったそうですが腕っ節の方はからっきしで(*´Д`*)
高校時代によく不良に狙われ次男の兄がいつも助けてたと聞きました。

私が生まれた時はすでに二人とも朝鮮に。
中学の頃、腹違いと聞かされた時は結構ショックでした。

喧嘩に負けた時、勉強が嫌いで怒られた時、
兄二人と姉が写ってるたった一枚の写真を見て自分を勇気づけたものです^_^

エンディングに流れるショーケンの歌がジンと来ます。

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